月刊警察2008.5月号
4月末の小雨の中、10年ぶりに我が故郷長野市を聖火リレーが走りました。いや、ただ通り過ぎただけといったほうがいいでしょうか。
10年前の冬季五輪では、私も沿道で聖火リレーを応援しました。市民参加型の身近で思い出に残るものでした。
しかし、今回は市民の目に触れることがほとんどない不思議なものでした。
参加ランナーの萩本欽一さんの「市民と触れ合うことができなかったので物足りなかった。」といった感想、また、別の関係者の「大イベントが終わったのに、さわやかさがこみ上げてこない。疲れた。山登りでいつの間にか違う山頂に到着してしまったような、何とも晴れない気分です。」といった言葉がすべてを語っていました。
今回の聖火リレーでは、妨害工作を行った6名が逮捕されました。内訳は当事者の中国・チベット両国民ではなく日本人が5名、台湾人が1名です。これは何を意味しているのでしょうか?
ともあれ、近県からの応援も含め、3,000人態勢で大警備に当たった皆様、お疲れ様でした。参加ランナーの方に被害が及ばなかったのは皆様の警備態勢が万全だったことに尽きると思います。本当にお疲れ様でした。
(HM)