月刊警察2008.12月号
「流れていない水はよどみ、やがて腐る」。米国の次期大統領がバラック・オバマ氏に決まりました。オバマ次期大統領は、勝利演説で「Change has come to America.」と訴えました。「アメリカに変化がやってきたのです」との言葉を受け取った米国市民の心には、何らかの希望に似たものが湧き上がったのではないでしょうか。また、演説で「歴史を自分たちの手に握るため。より良い日々への希望に向けて、自分たちの手で歴史を変えるために」との言葉が発したとき、観衆のテンションは高くなり、盛り上がりをみせました。「変化」とは、一人ひとり自身が変わってはじめて訪れるものです。何かが起こるとき、「人が変わる」ことが最も本質的。「自分が変われば、環境が変わる」。そう信じた結果がオバマ次期大統領を米国に生み出したのでしょう。ともあれ、私たちは、歴史を目撃したと思えてなりません。
翻って、我々の生活はどうでしょう。日々の仕事に追われ、心にゆとりをなかなか持てず、「変化」ということを考えるいとまはそうないでしょう。しかし、「よどみない命」に生きるとき、常にそのことを考えていかないとならないと思います。
当誌もまた、常によき「変化」を求めて編集をしていきたいと思います。「変化」とは「建設」が伴います。「建設は死闘」。時間がかかります。ねばり強く頑張っていきます。
(Nぽん)