月刊警察2009.2月号
今回、はじめての試みとして鼎談を企画してみました。いわゆるピッキング防止法の制定の経緯を、当時の法制定に携わった中心的なメンバーの方々に振り返っていただきました。現場警察官から喜ばれていると聞くこの法律の鼎談内容は、とくに法律の運用の部分で、これに携わっている読者の方々に共感してもらえることが多いのではないかと考えます。法執行に当たる警察官からのピッキング防止法に対する理解が進むよう、また、昇任試験でより一歩踏み込んだ、大幅な加点をねらう解答作成にあたっての大事な知識として、お役に立てば大変うれしく思います。
怒濤の勢いで流れる今日は、歴史を振り返ってみても、不確実性に満ちあふれています。そのようなときこそ、「経験」や「知識」が大事になってくるのでしょう。すなわち、「経験」、「知識」は、大人にとっての「心理的な安全地帯」なのではないでしょうか。自分の「経験」や「スキル」、「知識」を武器に社会の中で奮闘することが、ふと湧き上がるネガティブな感情から抜き出すことができる一つの方法なのではないかと思います。
今号の「鼎談 ピッキング防止法の制定の経緯」での知識が、実務にも、昇任試験にも、「運用・合格の安全地帯」となることを祈っています。これからも、「心理的な安全地帯」につながる記事を掲載していくよう努力してまいります。
(Nぽん)