月刊警察2011.2月号
新年に入って発表された,「統計数値の増減」に関する話です。
まずは,減った数値。昨年の交通事故死者数,「4,863人」です。高齢者の割合が過半数に達したことは残念ですが,10年連続での減少という成果は,偏に警察官の皆さんの尽力と,市民の規範意識の向上が形に表れたものだと思います。感謝しつつ,私も安全への意識を更に高めるべく,気持ちを新たにしたところです。
次に,増えた数値。昨年1月〜11月の110番受理件数,「849万1,285件」です。前年同期比約24万件増もさることながら,「妻から家を追い出された」,「家の鍵を落とした」,「捨て犬がかわいそう」など,緊急性も警察業務との関連性も乏しい要望苦情相談,また,道案内など各種照会で,全体の4分の1超を占めるという通報内容の実態に驚きました。
携帯電話の普及も要因のようですが,緊急性等の判断における市民の早急な意識改革と啓発が不可欠だと感じました。併せて,今月号で御紹介した,警視庁での「インターネット交番」などの施策が効果を発揮していくことを期待します。
さて,私にとって気になる数値といえば,減らしたいものでは,不摂生な食生活が響いて?増えつつある「体重」,なお一層増やしたいものでは,「小誌の購読者数」でしょうか。いずれも効果的な方策と努力が必要なのは言うまでもなく,目下,試行錯誤しながら進行中です。
(S)