月刊警察 2016年 8月号 MONTHLY KEYWORDS
月刊警察

グランピング

Glamorous(魅力的な)とCamping(キャンプ)を組み合わせた造語で,ホテルなどの宿泊施設があらかじめ設けた豪華なテントに滞在し,自然との一体感を優雅に楽しむキャンプのスタイルを指す。欧米で発祥し,日本でも今夏,急激な広がりを見せている。

今年6月末には京都府南丹市に グランピング・オートキャンプ 場「GRAX PREMIUM CAMP RESORT 京都 るり渓」が,7月には千葉県木更津市に「ワイルドビーチ シーサイドグランピングパーク」,兵庫県三木市にネスタリゾート神戸「GLAMP BBQ PARK」などが続々とオープンした。

多様なグランピングテントを常設している鳥取県伯耆町の「FBI DAISEN」では,「ティピー」と呼ばれる円錐型の4人用テントが人気。室内は広々として天井が高く,カラフルな絨毯の上にはベッドや外国製家具が置かれ,従来のキャンプとは異なる快適さや高級感を味わえる。

また,都心部でもグランピングを楽しめる施設が増えており,東京都新宿区の百貨店「ルミネ新宿」では,新宿駅屋上でグランピング体験ができるイベントを開催。これまでアウトドアに縁遠かった人をも惹きつけている。

加熱型たばこ

たばこの葉を燃やさず,加熱して吸引する次世代のたばこ。喫煙者の口から吐き出されるのは蒸気で,紙巻きたばこと比べ煙や灰がほとんどなく,臭いも通常のたばこより少ない。ニコチンが含まれるため,たばこの味わいはあるが,タールは摂取せずに済む。

最大手の日本たばこ産業(JT)が今年3月に発売した「Ploom TECH(プルーム・テック)」は,専用器具に入った液体を加熱して蒸気を発生させ,たばこ葉が詰まったカプセルを通して吸う仕組み。専用器具の価格は4,000円(税込),カプセルは3銘柄ある。福岡市内の販売店と同社オンラインショップで販売を開始したところ,5日間で月間販売見込みの5倍が売れ,人気のあまり一時出荷停止となった。

フィリップモリスジャパン(PMJ)が昨年発売した「iQOS(アイコス)」も,専用キットが9,980円(税込)と高額ながら予約が殺到し,品薄状態が続いている。同社では「将来的には全てのたばこを加熱型に切り替えることが目標」という。

受動喫煙に配慮し禁煙を掲げる飲食店でも「加熱型たばこならOK」という店舗が出てきており,喫煙者の“市民権”復活への立役者となるかもしれない。