Valiant2004.6月号

■靖国神社
 1869年、明治政府が、戊辰戦争での戦死者を慰霊する目的で、東京・九段に設立した東京招魂社が前身。1879年に靖国神社と改称。日露戦争、日中戦争、第二次世界大戦などで戦死した軍人ら(246万人)が神としてまつられている。1978年に、第二次世界大戦のA級戦犯(主要戦争犯罪人)14人が合祀された。
 「憲法20条」(国及びその機関は宗教教育その他いかなる宗教活動もしてはならない)と「政教分離」を定めており、首相や閣僚の公式参拝が問題視されてきた。4月、福岡地裁は、小泉純一郎首相の参拝は違憲と判断を示した。国を相手取っての訴訟で明確に違憲と判断した判決は、今回が初。

■中央社会保険医療協議会
 略称は中医協。厚生労働相の諮問機関。診療報酬(開業医や病院、調剤薬局が医療保険から受け取る報酬)の改定などについて協議し意見をまとめ、大臣に報告する。
 会の構成委員は、診療報酬を支払う側の健康保険組合連合会(健保連)、社会保険庁などの代表8人、受け取る側の医師・歯科医師・薬剤師団体の代表8人。大学教授ら4人の委員計20人のほか、10人以内の専門委員である。
 東京地検特捜部は今月、診療報酬改定の協議で自分たちの便宜を図ってもらうため、委貝に現金など計330万円相当を提供したとして、日本歯科医師会会長、臼田貞夫容疑者ら5人を贈賄容疑で、健保連副会長で中医協元委員の下村健容疑者ら2人を収賄容疑で逮捕した。

(本誌「KEY WORDS」より抜粋)