Valiant2004.11月号

■ニート
 「Not in Education, Employment or Training」の頭文字(NEET)による造語。職業訓練もしていない無業者(学生でない)のこと。仕事をせず、就職意思がないという点でフリーターと区別される。
 9月、厚生労働省が閣議に提出した2004年版「労働経済の分析」によると、15歳から34歳の若年層のうち、ニートは52万人に上り、03年のフリーターは217万人(前年比8万人増)であることが分かった。
 ニートに対する就職支援として厚労省は、建設機械の操縦法やパソコンの使い方など、就職に役立つ基礎的能力を養う合宿型「若者自立塾」の開設を、来年度から全国40か所で予定している。

■IAEA保障措置協定
 原子力が軍事目的に転用されないよう、IAEA(国際原子力機関)が行う保障措置を受け入れるために、IAEA憲章に基づき、IAEAと当該国が結ぶ協定。計量管理報告書(原子力施設にある核物資の種類や量などを記したもの)をIAEAに提出し、IAEAの査察官による確認調査などの保障措置を受け入れなければならない。 2000年に韓国の政府系研究機関が、ウラン分離実験で微量な濃縮ウランを抽出した、との報告が韓国政府からあったと、IAEAは発表した。実験は、IAEAに申告せずに行われた。

(本誌「KEY WORDS」より抜粋)