Valiant2005.3月号

■スキミング
 「skim(すくい取る)」(英語)からきた言葉で、他人のクレジットカードやキャッシュカードから磁気記録情報を不正に取り出して、カードのコピーを作成し、使用する犯罪行為。カード情報を読み取る装置を「スキマー」と呼び、情報を複製する。偽造されたカードで、現金が引き落とされるなどの被害が多発している。
 1月、警視庁などは、貴重品用ロッカーに保管されたキャッシュカードをスキミングし、カード所有者の預金を引き出したとして、窃盗グループ(中国人や日本人)を逮捕した。偽造キャッシュカードでの逮捕は全国初。

■津波早期警戒システム
 地震発生後の津波発生を予測し、その情報・警報を沿岸各国に伝達する防災システム。1月、スマトラ沖大地震・津波の甚大な被災を受けて、被災国支援緊急首脳会議において、インド洋でのシステム構築が共同宣言に盛り込まれた。
 同システムは、インド洋上に浮遊させたブイにセンサーをつけ、海中の水圧の変化等を24時間体制で監視。異状を感じると、インド洋域に新設する警報センターに人工衛星を通じて情報が送られ、津波が発生する可能性が高いと判断されれば、すぐに沿岸の各国政府に連絡する。危険地域の住民に各国が避難を呼びかける仕組み。

(本誌「KEY WORDS」より抜粋)