Valiant2005.6月号

■学力テスト
 文部科学省が示す学習指導要領の中で学習目標(学校でどのようなことを学習し、どのような力を身につけるかという目標)の達成度を調査するため実施しているのが、「教育課程実施状況調査」という学力テスト(全国の小中学生の中から抽出して実施)。
 4月、2004年実施分の結果が発表された。2002年4月導入の現在の指導要領で学ぶ子どもを対象にした学力テストは、今回が初めてであり、古い指導要領で学習した子供が受けた02年実施分と同じ問題で比較すると、今回の方が正答率が上がった。現在の指導要領(総合学習などを導入)について「授業時間や学習内容を減らし過ぎて、学力低下を招く」と批判する人が多かったが、その予想とはまったく違う結果になった。

■愛国無罪
 中国各地で勃発している反日デモのスローガンの一つ。意味は「国を愛していれば、罪にならない」。乱暴な行動をする際(日本総領事館に石や卵を投げるなど)、「国を愛すればこそ私たちは暴動を起こすのだから、軍や警察は邪魔をするな」という考えで、武装警官らに向かって叫ばれる。1930年代、中国を侵略・占領していた日本に対して闘いを挑んで、逮捕されていった活動家らの弁護に使用されたのがこの言葉だった。

(本誌「KEY WORDS」より抜粋)