Valiant2006.7月号

■目的税
 特定の政策を実現する目的で徴収され、一定の目的に限り使用できる租税。必要に応じ法律を定めて導入することができ、国税では道路建設の財源に充てられる地方道路税などがある。
 一般財源としてどのような経費にも充てられる普通税と異なり、税負担とサービスとの関係を税負担者に説明しやすい利点があるが、財政運営の上では特別会計となるため、財政の硬直化を招くという批判も。
 消費税を年金や医療など社会保証費の財源とする目的税に変更する案に対し、財務省の谷垣禎一大臣は望ましくないという考えを示した。

■メタボリック症候群
 内臓の周りに脂肪が過剰につき生活習慣病になりやすい状態を指し、内臓脂肪症候群ともいう。内臓脂肪が蓄積されるとホルモン分泌のバランスが崩れ、高脂血症、高血糖などを引き起こし、動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まる。
 厚生労働省の調査では40〜70代男性の約半数がメタボリック症候群の予備群であると判明。ウエストが男性85cm以上、女性90cm以上、血中脂肪、血圧、血糖の2つ以上が基準値を超える場合に有病者、1つで予備群とされる。運動不足や食生活の乱れが主な原因。

(本誌「MONTHLY KEY WORD」より抜粋)