Valiant2007.3月号

■電子債権
企業間で取引される手形や売掛債権を電子化したもの。電子債権の発行や譲渡などの取引は、インターネットを通じ資金化などの基盤を構築する。電子登録債券法案(仮称)として今年の通常国会で審議される予定。
既に成立している「株式の電子化に関する法律」で2009年6月までに上場企業の株式が電子化されるため、金融取引のペーパーレス化が一層進みそうだ。作成や保管にコストがかかり紛失のリスクもある紙媒体に代わり、電子債権は金融商品の一つとして投資家の間で売買が認められることとなり、取引の流動性を確保する新制度として期待されている。

■孤立死
高齢者が家族や地域から孤立した状態で死亡すること。餓死や病死が多く、独居者のほか夫婦や兄弟が遺体で発見されるケースも。高齢者が多く入居している都市再生機構では、2004年度の孤立死が409件となり、99年度の207件から倍増した。
年間約100件の孤立死がある東京都新宿区は昨年9月、「孤立死対策連絡会議」を設立。生活保護受給者への定期的な訪問、独居高齢者のゴミ出しをチェックする「見守り事業」などを推進している。今年度は厚生労働省による孤立死防止推進事業「孤立死ゼロ・プロジェクト」も実施される。

(本誌「MONTHLY KEY WORD」より抜粋)