Valiant2007.4月号

■歩車分離式信号機
交差点において、歩行者と車両の通行を時間的に分離した信号機。
従来の信号機では、車両は直進だけでなく右折や左折もできるため、横断中の歩行者が右折または左折車両と接触する危険があり、交差点での渋滞が発生しやすい。車両と歩行者用の信号を分けることで、両者がスムーズに通行できるようになる。

■量子暗号
物理量の最小単位である量子力学を応用した暗号技術。素粒子が観測されると量子状態が変化することを利用し、通信途中で他者から盗聴された場合、内容が瞬時に変容して読み出し不可能になり、盗聴の事実も明らかになる。
素因数分解を利用した現在の暗号システムは技術向上で解読される可能性があるが、物理的理論による量子暗号では盗聴は不可能。今年1月には、科学技術振興機構などのチームが光ファイバーで結んだコンピュータ間の通信実験に成功、数年後の実用化を目指している。

(本誌「MONTHLY KEY WORD」より抜粋)