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緊急地震速報
〜揺れる前にできること〜

編著/監修
監修 東京大学教授 生産技術研究所 目黒公郎
リアルタイム地震情報利用協議会 藤縄幸雄
体裁
A5判  288ページ
定価
2,420 円(消費税込み)
本体価格+税
2,200 円+税
ISBN
ISBN978-4-8090-3126-7
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本書の特徴

  • 「緊急地震速報」は、「揺れる前に地震を知る」ことができる、世界でも初の画期的な取り組みです。自治体・企業等での活用など、幅広い分野での活用が期待されています。
  • 本書は、10月1日からの本格運用(一般への情報提供開始)を前に、その特性や課題等を提示。「緊急地震速報」を有効に活用するための情報を網羅しました。
  • 各方面の実務家による執筆内容は、読者がそれぞれの立場で「緊急地震速報」へ取り組むための必携書です。
  • 「緊急地震速報」導入を機会に、日々の地震防災への取り組み(家具の固定・耐震補強など)を再考し、実践するためのアプローチとなる、“きっかけ”としての媒体です。

日本は世界でも有数の地震大国です。歴史上繰り返し地震被害を受けてきました。そして、近い将来、東海、東南海、南海地震をはじめとした巨大地震の発生が予想されています。国全体で適切な対策を採らなければ、国民が安心で安全な生活を営み、国が持続的に発展していくことはできません。

本書が取り上げる「緊急地震速報」は、揺れが来る前に地震の到来を知らせる画期的なシステムです。日本の優れた科学技術と整備された地震観測網があってはじめて実現したものであり、世界にも先例がありません。これにより、揺れが来る前に先んじて対策を打つことが可能となりました。日本の科学者が約40年前に描いた夢が、実現したのです。その上日本では、若者の理科離れが危惧されていますが、緊急地震が理科教育の一環としても役に立つと期待しています。

ただし、このシステムを最大限に活用するには、正確な理解が不可欠です。本書では、緊急地震速報の特性、利用可能性を述べる一方で、その限界と課題を見据えた議論がなされています。

これらを踏まえた上で、先進技術が与えてくれた猶予時間をどのように活用するか。国民、行政機関、企業が自らの危機管理に正確に位置づけ、整備・運用することができれば、地震による被害を減らすことができるのです。

ご一読していただき、今や国民運動の一つとなりました大規模地震対策の推進に、参加されることを願っています。

リアルタイム地震情報利用協議会会長 有馬朗人


目次

  • 第I章 総論
    •  
      • 1.緊急地震速報の一般配信を迎えて
        理想的な緊急地震速報の利用法とその効果とは?
      • 東京大学教授 生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター長 目黒公郎
      • 2.緊急地震速報とは?‐その仕組み・歴史・現状‐
      • リアルタイム地震情報利用協議会 専務理事 藤縄幸雄
      • 3.緊急地震速報‐その原理・心得と気象庁の取り組み
      • 気象庁地震火山部管理課地震情報企画官 上垣内 修
      • 4.緊急地震速報の精度と今後の地震防災システム
      • (独)防災科学技術研究所 堀内茂木
      • 5.我が国の地震防災対策と緊急地震速報の本格運用に向けての取り組み
      • 内閣府参事官(地震・火山対策担当) 池内幸司
      • 6.J‐ALERT(全国瞬時警報システム)による緊急地震速報の住民への伝達
      • 総務省消防庁国民保護室長 平口愛一郎
  • 第II章 緊急地震速報の有効活用に向けて−各方面からの活用に向けての研究・考察
    •  
      • 1.自治体(消防)における緊急地震速報の利活用
      • 東京消防庁防災部 震災対策担当副参事 川村達彦
      • 2.医療機関における緊急地震速報の利活用
      • (独)国立病院機構 災害医療センター 堀内義仁
      • 3.学校教育現場における緊急地震速報の有効利用
      • 東北大学大学院教授 工学研究科 源栄正人
      • 4.精密工場(半導体工場向け等)での利活用
      • 宮城沖電気株式会社 代表取締役社長 吉岡献太郎
      • 5.建設工事現場における活用‐高層住宅建設現場の事例‐
      • 鹿島建設(株)研究・技術開発本部 小堀研究室 室次長 宮村正光
      • 鹿島建設(株)技術研究所 都市防災・風環境グループ 大保直人
      • 6.移動体での利活用(移動体における利用と課題)
      • NHK放送技術研究所 企画総務担当部長 伊藤 泰宏
      • 7.道路交通における緊急地震速報の利用と課題
      • 千葉大学大学院教授 工学研究科 山崎文雄
      • 千葉大学大学院助教 工学研究科 丸山喜久
      • 8.交通機関(鉄道)での緊急地震速報の利活用
      • (財)鉄道総合技術研究所 芦谷公稔
      • 9.メディア特性をふまえた緊急地震速報伝達のあり方
      • 東洋大学社会学部教授 メディアコミュニケーション学科 中村功
      • 10.不特定多数の収容施設・集客施設での利用と課題
      • 日本大学文理学部社会学科 准教授 中森広道
      • 11.「緊急地震速報の配信システム」に関する活用と課題
  • 第III章 「緊急地震速報」今後の展望と課題
    •  
      • 1.緊急地震速報の限界の打破
      • リアルタイム地震情報利用協議会 専務理事 藤縄幸雄
      • 2.緊急地震速報の高度利用
      • 東京大学教授 地震研究所 堀宗朗
      • 3.津波対策における緊急地震速報の活用‐課題整理と低減対策に向けて
      • 東北大学大学院教授 工学研究科 今村文彦
      • 東北大学大学院 工学研究科 阿部郁男
      • 4.電力分野における活用のあり方
      • 電源開発株式会社 技術開発センター 有賀義明
  • 第IV章 資料編
    •  
      • 1.一般向け緊急地震速報の利用の心得
      • 2.一般向け緊急地震速報の放送における表現の例

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