近年,科学技術及び産業経済の進展に伴い,危険物施設の大規模化,多様化,複雑化など,危険物行政を取り巻く環境は,大きく変ぼうしています。
また,危険物施設の数は,全国で45万5千施設を超える状況となっており,危険物施設の安全確保の重要性はますます増大しているところです。
このようなことから,危険物施設の位置,構造及び設備に関する技術基準並びに危険物の貯蔵,取扱い等の技術基準の整備・強化を内容とする関係法令の改正等が逐次行われています。
そこで,本書は,危険物施設ごとの技術基準について,政令,省令を有機的にまとめて解説するとともに,必要な実例を示すことにより,実務に役立つよう分かりやすく記述しました。
本書が,危険物行政に携わる多くの方々に活用され,実務の一助となるよう願うものです。
平成24年10月
危険物技術研究会