>> 東京法令トップページ >>消防・防災 >> 木造建築物の火災特性を踏まえた消防活動の安全管理対策
関連分野   消防・防災/警防  

木造建築物の火災特性を踏まえた消防活動の安全管理対策

編著/監修
編集 全国消防長会
協力 東京消防庁
発行 財団法人 全国消防協会
体    裁
B5判 DVD付  96ページ
本体価格+税
1,905円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-2227-2
C3030 \1905E
内容見本を見る

お買い物かごに入れる

DVDサンプル

木造建築物火災等において、消防活動中の床抜けなど、建物の構造的なものに起因する受傷事故を防止するため、消防活動にあたる全ての活動隊員、団員が配慮すべき留意点やポイント、着眼点などを事例の写真やイラストを多用し、わかりやすく解説した。

また、建物火災における火災性状と火災性状を考慮した消防活動のポイントをまとめた映像教養資料をDVDに収録した。


発刊にあたって

日本各地で年間3万2千件前後の建物火災が発生している中、日夜、全国の消防職員、消防団員が国民の生命・身体・財産を保護するため、消火作業に従事しています。各消防本部、消防団では組織をあげて消火作業に従事する職・団員の安全管理の徹底を図り、受傷事故の防止に努力しているところです。

しかし、消火作業中の事故、特に出火建物の壁、床、天井などの倒壊、落下により、私たちの同僚が受傷する事故は各地で発生しています。

そこで、東京消防庁の協力をいただき、同種事故を防止するため、本書を発刊しました。

内容は、現場指揮者をはじめ、火災現場に出動する全ての消防隊員、消防団員が配慮すべき留意点や、災害現場において安全管理業務に従事する安全管理担当者(隊)が確認すべきポイント、着眼点などが事例を中心に整理されています。

また、特に消火活動から残火処理活動にいたる中で、床部、壁体部の落下に対しても安全を確保した活動ができる方策を明記しており、消防活動に携わる多くの消防隊員や消防団員にとって有益な図書であります。あわせて、建物火災における「燃焼の基礎」、「建物の火災性状」、「火災性状を考慮した消防活動のポイント」で構成され、火災映像も盛り込まれた映像教養資料(DVD)を添付しています。

本書が消防活動に従事する皆さんの必携として、また、教育・研修資料として広く活用され、火災現場での消防活動に伴う受傷事故が皆無となることを念願するものであります。

平成19年5月

全国消防長会 会長 関口 和重


目次

  • 第1編 木造建築物火災と安全管理
    • 第1章 木造住宅に関する基礎的知識
      • 1 建築関係法令等の内容
      • 2 木造建築物の様態について
        • (1) 主要構造部の構法
        • (2) 木造建築物の様態の移り変わり
      • 3 消防活動上重要な箇所
        • (1) 柱
        • (2) 梁
        • (3) 仕口、継ぎ手
        • (4) 床
      • 4 建物構造、燃焼現象に関する知識の消防活動への反映
    • 第2章 火災現場における柱やほぞの焼け細りに対する科学的解明
      • 1 木材の炭化速度
      • 2 柱、ほぞの焼け細り
      • 3 ほぞの焼け細りと強度低下
      • 4 金属による補強材への留意事項
    • 第3章 理論的根拠に基づく倒壊危険把握要領
      • 1 木造住宅の耐荷重(どれくらいの荷重に耐えられるか)
      • 2 火災による柱、梁の強度変化及び留意点
      • 3 木造建物の倒壊・崩落のパターン・メカニズム
      • 4 倒壊・崩落を引き起こす荷重の種類
        • (1) 建物内の積載荷重の量
        • (2) 消火活動に用いる水量、活動隊員の重量
      • 5 倒壊危険を把握するために消防隊員が着目すべき点
    • 第4章 消防活動現場とヒューマンエラー対策
      • 1 消防活動とヒューマンエラー
      • 2 ヒューマンエラーとは
      • 3 消防活動時の心理
      • 4 火災後期の心理状態
      • 5 対応策
      • 6 その他の対策
  • 第2編 [事例]火災現場活動時の安全管理の着眼点
    •  
      • 事例1 横架材に亀裂が入っていたら近づくな
      • 事例2 天井の水模様を見ろ
      • 事例3 1階も床抜けする。油断するな
      • 事例4 瓦は固定されていない
      • 事例5 通し柱は少ない。仕口に注意せよ
      • 事例6 現代風の住宅は、軽い反面、強度が弱いことがあると認識せよ
      • 事例7 天井の断熱材はできる限りとび口等で除去せよ
      • 事例8 隊員は床抜けした付近に集中せず、床抜けの連鎖を避けよ
      • 事例9 電線の垂れ下がり−落下物は収容物だけではない
      • 事例10 コロニアル葺きの屋根崩壊は大規模になる可能性がある
      • 事例11 グラスウールの危険性を見極めよ
      • 事例12 畳の抜けは、根太への引っ掛かりに左右される
      • 事例13 上階の床抜けの前兆を見逃すな
      • 事例14 壁内も延焼経路となる。これを見抜く洞察力を養え
      • 事例15 全焼した防火造建物は落下物の危険が多い
      • 事例16 火に煽られたモルタル外壁は非常に弱くなる
      • 事例17 収納棚からの落下物に注意しろ
      • 事例18 フローリングは畳よりも床抜けしやすい
      • 事例19 押入れは延焼経路となりやすい
      • 事例20 上方のみに気をとられずに足元をしっかり見よ
      • 事例21 倒壊危険の大きい現場活動は任務分担の上、最小限の隊員で実施せよ
      • 事例22 収容物・堆積物が多い現場では資器材を整理せよ
      • 事例23 屋根抜けの有無で床への荷重が変わる
      • 事例24 焼け細った細かい部材は素早く除去せよ
      • 事例25 鋼鉄による基礎は熱で曲がってしまう
      • 事例26 安全管理担当者(隊)でなくとも自ら安全確保に対する意識を持て
  • 引用・参考文献

DVD

  • □第2編事例写真
  • □建物火災における火災性状と安全な消防活動
  • □火災映像集

関連商品
安全管理
安全管理受傷事故の科学的分析と再発防止
監修 東京消防庁
B5判
192ページ
本体価格+税1,800円+税
指揮隊の活動要領
指揮隊の活動要領現場が求める実用知識
監修 東京消防庁
B5判
178ページ
本体価格+税1,700円+税
実戦NBC災害消防活動
編集 全国消防長会
編集協力 東京消防庁
B5判
256ページ
本体価格+税2,500円+税
救助隊員のための外傷アプローチ
監修/玉川 進(独立行政法人 国立病院機構 旭川医療センター)
編集/若松 淳(胆振東部消防組合)
B5判 オールカラー
272ページ
本体価格+税3,300円+税