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戦後の外事事件
－スパイ・拉致・不正輸出－

本書の特徴
はしがき
目次

: 外事事件研究会

: Ａ５判 208ページ
: 1,650 円（消費税込み）
: 1,500 円+税
: ISBN978-4-8090-1147-4

本書の特徴

我が国を取り巻く外事情勢の変化を詳細かつ丁寧に解説

古くは「ゾルゲ事件」から最新の「ヤマハ発動機外為法違反事件」まで、ロシア（旧ソ連）・中国・北朝鮮等による諜報事件等及び不正輸出関連事件、さらには北朝鮮による拉致容疑事案を登載！
各事件について確定している司法処分を一覧表にして表示！
他に類を見ない内容で、防諜意識を高めるのに最適！

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はしがき

２１世紀を迎え、国際社会が新たな価値体系を模索する中においても、各国は、それぞれの国家的優先課題に基づき、多種多様な情報収集活動を展開している。また、２００１年（平成１３年）９月１１日に発生した米国における同時多発テロを契機として、テロと大量破壊兵器の結び付きが現実的な脅威と認識されつつある中、大量破壊兵器関連物資等の拡散の防止が国際社会における喫緊の課題となっている。

こうした中、我が国を取り巻く外事情勢は、地理的、歴史的な経緯から、ロシア、中国及び北朝鮮による様々な対日有害活動が依然として活発に展開されており、我が国内においては、引き続き、これらの国家的意思を受けた諜報活動が様々な形で行われているが、とりわけ、北朝鮮は、工作員の成り替わりや、工作員に対する日本語教育等を目的に、その国家的意思の下、数多くの日本人を拉致してきた。このほか、我が国からの高度先端技術、大量破壊兵器関連物資等の獲得・調達を目的にした活動が展開されているが、従来の国家的意思によるものに加え、最近は、国際テロ組織等の非国家主体による調達活動も確認されているほか、いわゆる核の闇市場にみられるように、大量破壊兵器関連物資等の調達や仲介を目的とした組織等による国際的ネットワークの構築が新たな問題となっている。

平成１３年４月に「戦後のスパイ事件」（平成２年１月発行）の改訂版である「二訂版戦後のスパイ事件」が出版されてから、六年余りが経過したが、本書は、これらの後継として、この間の外事情勢の著しい変化を踏まえ、その間に検挙された外事事件を追記するとともに、これまでに警察の捜査によって明らかになった１３件１９名の北朝鮮による拉致容疑事案を加えた上で、「戦後の外事事件―スパイ・拉致・不正輸出―」と改題して刊行することとしたものである。

本書を通じて、より幅広い方々が外事事件の実態について認識を深めるとともに、外事対象勢力による様々な有害活動から国益・国民を護る外事警察の存在に思いを致して頂ければ、幸甚である。

平成19年 8月

外事事件研究会

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はしがき
I　ロシア（旧ソ連）関係諜報事件
- - 総　論
  - ・　三橋事件
  - ・　関三次郎事件
  - ・　ラストボロフ事件
  - ・　セドフ事件
  - ・　コノノフ事件
  - ・　クブリッキー事件
  - ・　マチェーヒン事件
  - ・　ドリュー・ゴットリーブ事件
  - ・　コズロフ事件
  - ・　横田基地中ソスパイ事件
  - ・　ポクロフスキー事件
  - ・　プレオブラジェンスキー事件
  - ・　シランコフ事件
  - ・　ダヴィードフ事件
  - ・　黒羽・ウドヴィン事件
  - ・　チェルヌィーフ事件
  - ・　ボガチョンコフ事件
  - ・　シェルコノゴフ事件
  - ・　サベリエフ事件
  - ・　ペツケビチ事件
  - 参考１　ゾルゲ事件
  - 参考２　レフチェンコ証言問題
II　ロシア（旧ソ連）関係レポ船事件
- - 総　論
  - ・　第一一幸与丸事件
  - ・　第一八和晃丸事件
  - ・　第三五功洋丸事件
  - ・　第一二誠良丸事件
  - ・　第五日東丸事件
  - ・　第六五秀栄丸事件
III　中国関係諜報事件
- - 総　論
  - ・　汪養然事件
  - ・　研究文献等中国流出事
  - ・　横田基地中ソスパイ事件
  - ・　国防協会事件
  - ・　中国事業顧問事件
IV　北朝鮮関係諜報事件
- - 総　論 …… 65
  - ・　第一次朝鮮スパイ事件
  - ・　第二次朝鮮スパイ事件
  - ・　第三次朝鮮スパイ事件
  - ・　弘昇丸事件
  - ・　第四次朝鮮スパイ事件
  - ・　滝事件
  - ・　浜坂事件
  - ・　大寿丸事件
  - ・　解放号事件
  - ・　第一次能代事件
  - ・　第二次能代事件
  - ・　酒田事件
  - ・　董グループ事件
  - ・　三和事件
  - ・　本庄浜事件
  - ・　一宮事件
  - ・　寝屋川事件
  - ・　蒲田事件
  - ・　神田事件
  - ・　江戸川事件
  - ・　長田事件
  - ・　杉並事件
  - ・　外務省スパイ事件
  - ・　東大阪事件
  - ・　都島事件
  - ・　岩崎・能代事件
  - ・　八王子事件
  - ・　石原事件
  - ・　足立事件
  - ・　温海事件
  - ・　水山事件
  - ・　中川事件
  - ・　北総事件
  - ・　切浜事件
  - ・　鶴見寺尾事件
  - ・　濁川事件
  - ・　布施事件
  - ・　豊島事件
  - ・　宇出津事件
  - ・　水橋事件
  - ・　磯の松島事件
  - ・　日向事件
  - ・　六郷事件
  - ・　男鹿脇本事件
  - ・　西新井事件
  - ・　横須賀事件
  - ・　渋谷事件
  - ・　美浜事件
  - ・　新宿百人町事件
  - ・　東中野事件
  - ・　布施寿町事件
  - 参考１　新光丸事件
  - 参考２　伏木国分事件
  - 参考３　宮崎沖不審船逃走事案
  - 参考４　辛光洙事件
  - 参考５　大韓航空機爆破事件・李恩恵拉致容疑事案
  - 参考６　能登半島沖における不審船事案
  - 参考７　民族民主革命党スパイ事件
  - 参考８　黒部事案
  - 参考９　九州南西海域における不審船事件
  - 参考10　韓国における東南アジア系外国人を偽装したスパイ事件
V　北朝鮮による拉致容疑事案 148
- - 総　論
  - ・　姉弟拉致容疑事案
  - ・　宇出津事件
  - ・　女性拉致容疑事案
  - ・　少女拉致容疑事案
  - ・　元飲食店店員拉致容疑事案
  - ・　李恩恵拉致容疑事案
  - ・　アベック拉致容疑事案（福井）
  - ・　アベック拉致容疑事案（新潟）
  - ・　アベック拉致容疑事案（鹿児島）
  - ・　母娘拉致容疑事案
  - ・　欧州における日本人男性拉致容疑事案
  - ・　辛光洙事件
  - ・　欧州における日本人女性拉致容疑事案
VI　大量破壊兵器関連物資等不正輸出事件（ココム違反事件含む）
- - 総　論
  - ・　進展実業ココム違反事件（対ソ連）
  - ・　兵庫県貿易ココム違反事件（対中国）
  - ・　東明貿易ココム違反事件（対中国）
  - ・　東明商事ココム違反事件（対北朝鮮）
  - ・　東芝機械ココム違反事件（対ソ連）
  - ・　極東商会等ココム違反事件（対中国）
  - ・　商工連幹部に係るココム違反事件（対北朝鮮）
  - ・　ダイキン工業ココム違反事件（対ソ連）
  - ・　プロメトロンテクニクスココム違反事件（対東独）
  - ・　日本航空電子工業に係る武器部分品不正輸出事件（対イラン）
  - ・　トレーダーズココム違反事件（対中国）
  - ・　東亜技術工業外為法違反事件（対北朝鮮）
  - ・　大進商事外為法違反事件（対北朝鮮）
  - ・　菱光社外為法違反事件（対中国）
  - ・　サンビームに係る武器部分品不正輸出事件（対イラン）
  - ・　セイシン企業外為法違反事件（対イラン）
  - ・　明伸外為法違反事件（対北朝鮮）
  - ・　アイ・ディー・サポート外為法違反事件（対北朝鮮）
  - ・　明昌洋行外為法違反事件（対北朝鮮）
  - ・　ミツトヨ外為法違反事件（対マレーシア）
  - ・　ヤマハ発動機外為法違反事件（対中国）
  - 参考１　国際交易ココム違反事件（対ソ連・東欧）
  - 参考２　ジパング関税法違反事件（対北朝鮮）
Ⅶ　事件一覧表
- - ・　ロシア（旧ソ連）関係諜報事件（レポ船事件）
  - ・　中国関係諜報事件
  - ・　北朝鮮関係諜報事件
  - ・　北朝鮮による拉致容疑事案
  - ・　大量破壊兵器関連物資等不正輸出事件（ココム違反事件含む）

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