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議員が提案する政策条例のポイント

―政策立案の手法を学ぶ―

編著/監修
牧瀬 稔
体    裁
A5判  232ページ
本体価格+税
2,000円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-3137-3
発 行 日
平成20年6月4日
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本書の特色

  • 議員提案政策条例の現状と経緯について実例を踏まえながら解説。
  • 議員が政策条例を提案していくためのポイントを提示。
  • 条例の政策的な効果について、生活安全条例などの実例に基づき解説。
  • 政策条例を実現させるために必要な政策研究の方法を、わかりやすく解説。
  • 地域性を反映した面白い条例(ユニーク条例)をクイズを交えて紹介。

セミナー情報

著者が講師を勤めるセミナーを、下記の通りにて開講することとなりました。

開催日時 開催地 講座名
2017/08/27(月)
10:00〜12:30
東京 実践例に学ぶ 議員提案政策条例
2017/08/27(月)
14:00〜16:30
東京 実践例に学ぶ 議会基本条例と議会報告書

著者からのメッセージ

今日、進展しつつある地方分権の大波は、執行機関(地方自治体)を飲み込みつつある。この地方分権の大波の中で、漂流している執行機関もある。この大波は留まるところを知らず、次は議員一人ひとりを飲み込もうとしつつある。

これからの地方分権の時代に、生き残っていく議員は「政策立案能力」を確固として持たなくてはいけないだろう。この政策立案能力のアウトプット(成果)は多々ある。その中の一つとして、近年、注目を集めつつあることは「政策条例の提案」である。以上を背景として、本書は書名のとおり、「議員が提案する政策条例(議員提案政策条例)」を対象としている。

本書の目的は、議員提案政策条例の現状と経緯について実例を踏まえながら解説するとともに、議員が政策条例を提案していくためのポイントを示すことである。その目的を達成するために、本書は様々な視点から、議員提案政策条例を実現していくためのポイントを提示している。

本書で紹介する内容は、筆者がここ数年で身につけたものである。筆者は、たまたま数年間、自治体職員として働く機会を得て、その日々の業務の中で習得していった知識を本書において披露している。たった数年間で習得できたのだから、読者もすぐに習得できると思っている。さらに、議員提案政策条例の具体的事例を紹介することで、議員が政策条例を提案している様子をビビッドに感じることができると考えている。

本書の書名から、想定する中心的な読者は議員を想定している。ただし議員に限らず、地方自治や地方政治など行政に関心を持つ大学生や大学院生も、本書の読者として捉えている。さらに政策立案の手法を学びたい者をはじめ、研究者や実務家なども読者として考えている。政策立案に関心を持つ読者に、ぜひ、本書を読んでいただきたいと思う。

本書が議員をはじめ読者一人ひとりの政策立案能力の向上に寄与することができたのならば、それは筆者にとって最高の喜びとなる。また議員一人ひとりが政策立案能力を拡充し、住民福祉の増進を実現する政策条例を開発できたのならば幸いである。

牧瀬 稔


著者プロフィール

牧瀬 稔(まきせ・みのる)
法政大学大学院博士課程人間社会研究科修了。博士(人間福祉)。

横須賀市都市政策研究所、(財)日本都市センター研究室を経て(財)地域開発研究所研究部勤務。法政大学社会学部・現代福祉学部兼任講師、法政大学大学院政策科学研究科兼任講師、東京農業大学国際食料情報学部非常勤講師を兼ねる。
公的活動としては、内閣府「『家族・地域のきずな』の取り組みに関する研究会」委員、横須賀市「(仮称)市民安全条例検討委員会」委員(副委員長)、新宿自治創造研究所政策形成アドバイザー、戸田市政策研究所政策形成アドバイザー、(社)日本経営協会「自治体総合フェア企画委員会」委員など多数。
著書に『職員研修臨時増刊87号〜自学するヒト・自学する組織』(公職研、共著)、『「村」が地域ブランドになる時代』(新評論、共著)、『協働と市民活動の実務』(ぎょうせい、共著)など多数。

目次

  • はじめに
  • 序章 政策立案能力が必須の時代に
    •  
      • 1 政策立案能力とは
      • 2 昨今における議員提案政策条例について
      • 3 本書における語句の定義
      • 4 本書の構成
  • 第1章 誰もが条例をつくれる時代に
    •  
      • 1 条例はシンプルだけど抽象性を持って―
      • 2 地方分権一括法による条例制定権の拡大
      • 3 条例制定の根拠
      • 4 条例の概要
      • 5 条例の効果
      • 6 条例の限界
      • 7 条例の類型
      • 8 誰もが条例をつくれる時代に
  • 第2章 地域運営をあざやかにする「ユニーク条例」
    •  
      • 1 ユニーク条例の推移と現状
      • 2 平群町安全で安心な町づくりに関する条例
      • 3 住民投票の年齢は12歳?
      • 4 「生き物愛護」関連条例
      • 5 「生活(習慣)」関連条例
      • 6 「朝ごはんを食べてネ」という条例?
      • 7 落書きは罰する?
      • 8 住民を獲得するための条例?
      • 9 自転車に乗るときはヘルメットを着用しなくてはいけない?
      • 10 ユニーク条例を立案してみてはどうだろう
  • 第3章 議員提案政策条例の現状
    •  
      • 1 活性化しつつある議員提案政策条例
      • 2 進展を予感させる議会改革
      • 3 「陳情型議員」と「政策型議員」
      • 4 議論を呼んだ「いばらきの快適な社会づくり基本条例」
      • 5 政策条例について
      • 6 都道府県における議員提案政策条例の推移
      • 7 政令指定都市における議員提案政策条例の推移
      • 8 その他の議員提案政策条例の現状
      • 9 政策条例を対象とした首長対議員の競争の時代へ
  • 第4章 政策研究の仕方
    •  
      • 1 政策形成サイクルとは何か
      • 2 政策研究とは何か
      • 3 問題発見・課題設定・問題分析とは何か
      • 4 政策研究を知らなかった首長候補
      • 5 政策立案・政策決定とは何か
      • 6 政策執行・政策評価とは何か
      • 7 政策立案能力と政策形成能力の違い
      • 8 議員提案政策条例は政策研究が命
  • 第5章 条例の政策的な効果
    •  
      • 1 「ポイ捨て禁止条例」の効果
      • 2 「古紙持ち去り禁止条例」の効果
      • 3 「生活安全条例」の効果
      • 4 条例の効果と限界
  • 第6章 議員提案政策条例の個別ケースの紹介
    •  
      • ケース1 青森県中小企業振興基本条例
      • ケース2 神奈川県商店街活性化条例
      • ケース3 平塚市民のこころと命を守る条例
      • ケース4 海老名市平和事業推進に関する条例
      • ケース5 戸田市みんなでつくる犯罪のないまち条例
  • 第7章 議員提案政策条例の実現に向けたポイント
    •  
      • 1 「合意形成」をしやすいか
      • 2 「緊急性」を要するか
      • 3 「基本条例」であるか
      • 4 競争意識を活用する
      • 5 政策研究の必要性
      • 6 5つのポイントを振り返って
  • 本書で紹介した条例一覧
  • おわりに

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