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政策開発の手法と実践

−自治体シンクタンク「戸田市政策研究所」の可能性−

編著/監修
牧瀬 稔/
戸田市政策研究所
体    裁
A5判  272ページ
本体価格+税
2,200円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-4047-4
C3031 \2200E
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本書の特長

  • 自治体職員が政策を開発するにあたり、持つべき思考、視点や技法に加え、文章作成の手法を紹介。
  • 戸田市のシンクタンクである戸田市政策研究所と戸田市の各担当課が取り組んでいる「シティセールス」「ネーミングライツの導入」など先進的な政策展開の手法や実践を紹介。
  • 手法と実践を学ぶことで政策立案能力を高めることができます。
  • 自治体シンクタンクに関心のある方や、政策開発の初歩的なことを学びたい方、自分の政策形成能力を再確認したい方、また政策開発の具体的行動や効果を知りたい方など、いろいろな方にとって参考になる1冊です。

「あとがき」より

本書は前半に政策開発の手法を記し、後半は戸田市における政策開発の実践について述べている。前半は政策開発を進めるための視点として、ノウハウ的な要素を持たせた。一方、後半は戸田市を事例として、具体的な自治体政策に言及している。本書は、いくつか変化を持たせているため、読者は飽きることなく読んでいただくことができると思う。

読者層としては、自治体職員や地方議員、そして大学や研究機関に勤務する方に加え、自治体職員を目指す学生などを主に想定している。そして何よりも、戸田市民の皆様に読んでいただきたい内容である。

本書の作成中に嬉しい知らせが届いた。日本経済新聞社が実施した「第6回行政サービス調査」において、戸田市は行政サービス水準の全国第8位にランクインした。また同調査によると、埼玉県の市の中で、戸田市は総合トップとなっている。昨今では、ほかにも戸田市に高い評価を与えるデータが多々ある。現在、戸田市はダイナミズムを発揮している地方自治体の一つであると言えるのではないか。

話は変わるが、アメリカでは「マイクロポリタン」という概念がある。コスモポリタンが人口250万以上の大都市を指すのに対し、マイクロポリタンは人口1万から5万前後の都市を指している。アメリカでは、このマイクロポリタンの躍動が目覚ましい。

人口10万人強の戸田市は、このマイクロポリタンの定義からは外れる。しかし、アメリカでいうマイクロポリタンと同義ではないかと考えている。

感覚としては、地方自治体の規模は人口10万人前後くらいまでが望ましいと考えている。理由は、「顔のみえる自治体政策」が実現できるからである。この規模であれば、地方自治体と住民一人ひとりが話し合いながら、協働して政策を開発していくことが可能であろう。本書では、これらに該当すると思われる戸田市における政策開発の手法や実践を記したところが、一つの特徴となっている。

一方で、戸田市の取り組みだけを取り上げても、読者は退屈に感じてしまうかもしれない。そこで少し変化を持たせるために、政策開発を進める視点として、ノウハウ的な要素にも言及した。

本書が、これからの自治体職員の政策形成能力の向上と、地方自治体における政策形成力の拡充に、多少なりとも貢献できれば幸いである。


目次

  • 第吃堯\策開発の具体的手法
    • 第1章 政策形成能力が問われる時代
      • 1 政策形成能力とは何か
      • 2 政策形成サイクルの概要
      • 3 自治体間M&Aの時代
    • 第2章 政策形成能力を確認する9のテスト
      • テスト1 かつて日本企業の多くは「終身雇用」を採用していたのか
      • テスト2 年末は物騒であり、犯罪が多発しているのか
      • テスト3 少年犯罪は多発化しているのか
      • テスト4 少年犯罪が低年齢化しているのか
      • テスト5 少年犯罪は凶悪化の傾向が強まっているのか
      • テスト6 子どもの連れ去り、殺人事件が多いのか
      • テスト7 日本は非婚化が顕著なのか(すすんでいるのか)
      • テスト8 本当に小学生の半数は週2時間以上もインターネット利用しているのか
      • テスト9 地方環境税の導入は、地方自治体の税収に効果があるのか
    • 第3章 政策開発を進める9のヒント
      • ヒント1 グラフの目盛に注意する
      • ヒント2 「基準年」を疑う
      • ヒント3 データ収集のサイト
      • ヒント4 検索サイトによるデータ収集
      • ヒント5 演繹と機能の2つのアプローチ
      • ヒント6 レトリックで強調する
      • ヒント7 母集団に注目する
      • ヒント8 設問に注目する
      • ヒント9 選択肢に注目する
    • 第4章 文章作成の15のポイント
      • ポイント1 その文章 自己満足じゃ ないですか
      • ポイント2 書き出しは 7パターンで はじめよう
      • ポイント3 考えて あなたの特徴 何ですか
      • ポイント4 構成は 「転」を除いて 起承結
      • ポイント5 読んでいて 飽きない文章 リズミカル
      • ポイント6 イチ・ニ・サン! 結論サン(3)点 もってくる
      • ポイント7 「…が」の中に いろんな意味が まじってる
      • ポイント8 一文は 100字以内が 望ましい
      • ポイント9 接続詞 うまく使って 流れよし
      • ポイント10 あれこれそれ 指示代名詞 難(何)の意味?
      • ポイント11 段落は 「意味」と「形式」 2つある
      • ポイント12 まずはじめに… 「まず」と「はじめに」 同じ意味
      • ポイント13 難しい 漢字は決して 使わない
      • ポイント14 その言葉 実は誰も わかりません
      • ポイント15 テーマ名 そこに真髄 溢れてる
  • 第局堯 屮僉璽肇福璽轡奪廚任弔る人・水・緑 輝くまち」の実現に向けて
    • 第5章 戸田市における「戸田市政策研究所」の意義
    • 第6章 自治体シンクタンク「戸田市政策研究所」の取り組み
      • 1 「強み」と「弱み」から“戸田市らしさ”を探る〜戸田市の現状と課題〜
      • 2 「看板」が売れるの?〜ネーミングライツの導入をめぐる考察〜
      • 3 “きらめく水”と“魅惑の玉”を生む魔法の貝〜イケチョウ貝の不思議な力とは〜
      • 4 家庭も仕事もイキイキと〜共働き家庭を支える仕組みを考える〜
      • 5 いつでもどこでも簡単に〜電子申告・納税のメリットとデメリット〜
      • 6 “わがまち”を売り出す〜シティセールスをめぐる都市イメージの考察〜
    • 第7章 「住んでみたい、住み続けたいと思われるまち戸田」に向けた実践
      • 1 新しいムーブメントの興り〜若手自主勉強会「戸田ゼミ」の実践〜
      • 2 都市間連携によるサステナブル都市へ
      • 3 四季を彩るおしゃれな風景づくり
      • 4 地域の力による子育て支援を目指して
      • 5 地域の力が原動力、住みよいまちづくりへの奮闘
    • 終章 政策研究・政策開発から得られる知見

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