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政策形成の戦略と展開

〜自治体シンクタンク序説〜

編著/監修
牧瀬 稔
体    裁
A5判  208ページ
本体価格+税
2,000円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-4049-8
発 行 日
平成21年4月22日
初版発行
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著者プロフィール

著者プロフィール ― 牧瀬 稔
財団法人地域開発研究所研究部研究員
法政大学大学院博士課程人間社会研究科修了、博士(人間福祉)。横須賀市都市政策研究所、財団法人日本都市センター研究室を経て現職。法政大学現代福祉学部兼任講師、同大学大学院政策科学研究科兼任講師などを兼ねる。
戸田市政策研究所政策形成アドバイザー、新宿区新宿自治創造研究所政策形成アドバイザーなど、多くの自治体シンクタンクでアドバイザーを経験。
著書に『議員が提案する政策条例のポイント―政策立案の手法を学ぶ』(東京法令出版、単著)、『地域魅力を高める「地域ブランド」戦略〜自治体を活性化した16の事例〜』(東京法令出版、編著)、『政策開発の手法と実践―自治体シンクタンク「戸田市政策研究所」の可能性―』(東京法令出版、編著)など多数。

本書の特長

自治体シンクタンクとは……
  • 本書では、自治体の一組織(部や課など)として、「地方自治体が設置するシンクタンク(政策研究機関)」を「自治体シンクタンク」と称し、「地方自治体の政策創出において徹底的な調査・研究を行い、当該問題を解決するための提言を行うために組織された機関(団体)」と定義しています。
本書の特色は……
  • 自治体シンクタンクを設置し、持続的に発展させていくためのノウハウや、よりよい政策を開発するためのヒントを提供
  • 自治体シンクタンクをめぐる様々な事象についての知見を提供
    シンクタンク・自治体学・団体自治・住民自治・地方分権・都市間競争・政策形成力・政策形成能力・自治体のM&A(合併と買収)・自治体破綻・市町村離散・人口移動 など……
こんな方に……
  • 自治体の企画・政策部門及び首長部門、地方議員、地方自治を対象とする研究者、実務家、政策シンクタンクをめざす学生 など

はじめに(抜粋)

地方分権によって「都市間競争」が展開されつつある。基礎体力のない地方自治体は、この時代を勝ち抜くことはできない。その結果、住民福祉の減退を招くことになるだろう。

この基礎体力を向上させる手段は多々ある。その中で最も重要な要素は、地方自治体の政策形成力の確立である。筆者は政策形成力を確立し向上する一手段として「自治体シンクタンク」があると考えている。その意味で、自治体シンクタンクに大きな期待を持っている。

本書は、この自治体シンクタンクに焦点を当てて、その現状や可能性について言及している。ただし、自治体シンクタンクだけを紹介しては、読者は飽きてしまうと思われる。

そこで、本書は自治体シンクタンクの周辺にある事象についても言及している。そのキーワードを列挙すると、以下のとおりとなる。


シンクタンク・自治体学・団体自治・住民自治・地方分権・都市間競争・政策形成力・政策形成能力・自治体のM&A(合併と買収)・自治体破綻・市町村離散・人口移動 などなど・・・

本書の成果は次の3点に集約される。第1に、新たに自治体シンクタンクを設置し、持続的に発展させていくためのノウハウの提供である。つまり、自治体シンクタンクを設置しようとする地方自治体に対し、自治体シンクタンクを成功させていく基礎的要素と、全体の枠組みを提案している。

第2に、自治体シンクタンクのベスト・プラクティスの提供である。本書では成功している自治体シンクタンクを例証している。そこから自治体シンクタンクを成功に導くヒントが提供できると思っている。またマクロの視点に立てば、よりよい政策を開発するための知見も示唆できると思っている。

そして間接的になるが、第3として、住民に対して彩りあざやかな政策が提供できる点である。すなわち自治体シンクタンクの設置により、その地方自治体の政策形成力が確立・向上すれば、よりよい政策が開発され、実際に政策の展開が達成されると考える。その結果、住民一人ひとり生活をより潤いのあるものへと変貌させると考える。

筆者が自治体シンクタンクに勤務して体験的に学んだことや、既存の自治体シンクタンクを観察して導出した一つの結論は、「自治体シンクタンクの存在は地方自治体の政策開発と組織にイノベーションを起こす」という事実である。だからこそ、筆者は自治体シンクタンクに大いに期待している。

2009年1月

牧瀬 稔


目次

  • 序章 自治体シンクタンク検証の視点
    •  
      • 1 本研究の背景
      • 2 本研究の目的
      • 3 本書における語句の定義
      • 4 本研究における学問的視座
      • 5 本書の構成
  • 第1章 知識社会におけるシンクタンクの位置
    •  
      • 1 知識社会の潮流
      • 2 シンクタンクの概念整理
      • 3 シンクタンクの現状と課題
  • 第2章 自治体間M&Aの幕開け
    •  
      • 1 都市間競争の進展
      • 2 先の見えない自治体財政
      • 3 「自治体倒産」時代の到来
      • 4 市町村合併の現状
      • 5 水面下で進む自治体間M&A
      • 6 21世紀は人口移動の時代へ
      • 7 都市間競争に必要な政策形成力
  • 第3章 自治体シンクタンクの現状
    •  
      • 1 自治体シンクタンクの定義
      • 2 自治体シンクタンクの歴史
      • 3 自治体シンクタンク設置の背景
      • 4 自治体シンクタンクの現状
      • 5 自治体シンクタンクは万能ではない?
  • 第4章 自治体シンクタンクの実際
    •  
      • 機ー治体シンクタンクの老舗 上越市創造行政研究所
      • 供_須賀市都市政策研究所 第1ステージの軌跡
      • 掘 峅餤賃痢弖措阿鮑陵僂垢襦,澆Δ蘋策研究所
      • 検/圭俵菴圭票治創造研究所 「走りながら考える組織」
      • 后〆脳の費用で最大の効果を目指す 戸田市政策研究所
  • 第5章 自治体シンクタンクの可能性
    •  
      • 1 自治体シンクタンクの機能
      • 2 自治体シンクタンクの意義
      • 3 市民研究員制度の意義
  • 終章 自治体シンクタンクの行方
    •  
      • 1 自治体シンクタンクの課題
      • 2 自治体シンクタンクへの期待
      • 3 自治体シンクタンク設置を検討するに当たり

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