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シティプロモーション

〜地域の魅力を創るしごと〜

編著/監修
河井 孝仁
体    裁
A5判  264ページ
本体価格+税
2,200円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-4055-9
C0036 \2200E
発 行 日
平成21年12月25日
初版発行
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本書の特長

  • 地域の魅力を地域内外に効果的に訴求する方法、それが「シティプロモーション」
  • 定住人口を増やしたい、地域産品を売りたい、好感度を高くしたい・・・それらの課題に対して、マーケティングなど5つの成功要素を詳細に解説。
  • PDCAサイクルを回すのに必要不可欠な評価方法についても言及。
  • 必ずしも成功事例ではない、逆転をかけた事例を詳細に紹介。
  • あなたの地域で「あげるもの」「売れるもの」「売りたいもの」は何ですか?

はじめに

シティプロモーションは価値を創造するものだと考えている。単なる「まちの売り込み」ではない。そのような思いを持って、全国の多くの市町村を訪れてきた。

村役場、市役所、県庁の担当者、市議会議員、NPOの理事・会員、企業の広報担当者、町の喫茶店でコーヒーを飲む市民。多くの人々に話をうかがってきた。地域に対する思いはさまざまである。地域のためにという言葉を口にする方もいる。そうした言葉とは無縁な人も少なくない。

人はどこかで生きていくことになる。どこかで暮らしていくことになる。その「どこか」は、一つの地域とは限らない。人は地域を選ぶこともできる、シティプロモーションとはそうした視点に立った考え方だ。住むだけではなく、訪れる、買う、支える。人は地域を創ることもできる。シティプロモーションにそうした視点を導きながら考えていきたい。

こうした問題意識を鍵に本書は執筆された。読者の皆さんが同じ問題意識を持って読み進められるように、多様な事例を用意したつもりだ。しかし、本書は事例集ではない。特に先進事例と呼ばれるものを集めた一覧にしないことを心がけた。

シティプロモーションという「考え方」を提示することを心がけた。当たり障りのない概論ではなく、筆者として考える成功要素を挙げ、評価の方法についても詳細に述べたつもりである。読者の皆さんの批判を待ちたい。

そのうえで、提示した多くの事例は逆転をかけた事例である。いまだ「成功」しているわけではない。筆者である私がそうであったように、読者の皆さんも「伴走者」として立ち会う気持ちで読んでいただければと思う。

本書の出版にあたっては、多くの人々のご理解とご協力を得た。取材をさせていただいた多くの地域の皆さん、日本広報学会、モバイル社会研究所、独立行政法人防災科学技術研究所、東海大学文明研究所など、研究の支援を行っていただいた人々に、この場を借りてお礼申し上げたい。

東海大学文学部広報メディア学科の河井ゼミナールの学生たちとの議論が、本書の大きな要素となった。改めて感謝する。特に落合智子、高宮舞、杉本莉香の三氏による「津のこと」についての考察及び佐藤麻美、横内良平の両氏が調査した地域キャラクターの状況は、本書を執筆する上で活用させていただいた。

最後になったが、本書の出版の機会をいただいた東京法令出版株式会社、並びに編集の労をとっていただき、筆者に真摯なご指摘、ご提案をいただいた同社企画開発部の福岡隆昭氏には心よりお礼申し上げる。

本書がいささかでも読者に満足を与えられるのであれば、その功は福岡氏にあると考える。

本書により、シティプロモーションの理解が深まり、さらなる研究や実践が進展することがあるならば幸いである。

平成21年12月

河井 孝仁


目次

  • はじめに
  • 第1章 シティプロモーションとは何か
  • 第2章 シティプロモーションはなぜ必要か
    • 1 地域をとりまく環境、3つの困難として
      • (1) 財政的な課題
      • (2) 平成の大合併
      • (3) 少子高齢化
    • 2 地域の主体、浮遊する市民
      • (1) 衰える中間組織
      • (2) 「信頼」をめぐって
      • (3) シビックプライド
    • 3 何が期待されているのか
  • 第3章 シティプロモーション成功の要素
    • 1 シティプロモーションは「地域経営」の視点で
      • (1) プリンシパル=エージェント関係
      • (2) 行政広報から考える地域経営
    • 2 シティプロモーションは「戦略」を要求する
      • (1) ステークホルダーへの方向性の明示
      • (2) 的確な進捗を図るための手順書
        • 1)目的・目標の設定
        • 2)参照軸―経営資源―
        • 3)参照軸―外部環境―
        • 4)参照軸―担い手―
    • 3 シティプロモーションの動力「誘発と編集」
      • (1) 誘発という力
      • (2) 編集という力
    • 4 シティプロモーションを可能にする「マーケティング」の発想
      • (1) マーケティングの発想とは何か
        • 1)製品コンセプト
        • 2)販売コンセプト
        • 3)マーケティング・コンセプト
      • (2) 地域は「何を」売りたいのか
      • (3) 地域は「だれに」売りたいのか
        • 1)市民は「個客」
        • 2)プロモーション、3つの層として
      • (4) 顧客はどう行動するのか
    • 5 シティプロモーションを支える「ネットワーク」
      • (1) 地域内連携を基礎に
      • (2) 支え手としての行政
      • (3) 外部は「外部」か
  • 第4章 シティプロモーションを評価する
    • 1 戦略を評価する
      • (1) 株主・資金提供者・納税者からの視点
      • (2) 訴求対象者からの視点
      • (3) パートナーからの視点
      • (4) 市民・従業員・職員からの視点
    • 2 業績を評価する
      • (1) 株主・資金提供者・納税者からの視点
      • (2) 訴求対象者からの視点
      • (3) パートナーからの視点
      • (4) 市民・従業員・職員からの視点
        • 1)外側からの評価:「場」のパフォーマンス
        • 2)内側からの評価:成長の実感
    • 3 評価を使うとは
  • 第5章 シティプロモーションをめざして
    • 1 塩尻市〜地域イメージのブランド化を掲げて〜
      • (1) 想起しにくい「塩尻」の地域イメージ
      • (2) 豊富な地域資源を持ちながら
      • (3) 「編集」による地域イメージのブランド化
      • (4) 塩尻『地域ブランド』戦略
      • (5) 塩尻キュイジーヌという「編集」
      • (6) 定住人口の増加を目標にするということ
      • (7) マーケティングを基礎に、3つの発想から
      • (8) 塩尻『地域ブランド』戦略の担い手
    • 2 札幌市〜多彩かつ積極的な取組みの課題は「戦略」〜
      • (1) 戦略なきシティプロモーションは可能か
      • (2) IR(投資家向け広報)という手段
      • (3) 札幌スタイル ネットワークがブランドになる
      • (4) 観光都市 NEXT STYLE JOURNEYとようこそさっぽろ
      • (5) シティプロモーションの装置「ウェブシティさっぽろ」
      • (6) 地域連携 グレーター札幌という発想
      • (7) 札幌に戦略構築と運営の可能性を見る
    • 3 津市〜「津のこと」に見る創発型シティプロモーション〜
      • (1) 総合計画 2つの弱点を越えるには
      • (2) 「市民特派員」は特派員か
      • (3) 行政の「期待」と「成果」
      • (4) シティプロモーションのパートナー NPO、企業
        • 1)目標共有
        • 2)ミッション適合
        • 3)他者認識
        • 4)役割認知
      • (5) 津のことにおける「誘発と編集」
      • (6) 創発 個人の発想の総和を超えて
      • (7) 「津のこと自身」と「津のこと活用」シティプロモーションへの課題
    • 4 北山村〜ブログポータル「村ぶろ」の力〜
      • (1) 総人口約520人の飛び地自治体「北山村」
      • (2) じゃばら プロダクトフローの視点
      • (3) 顧客の行動変化を促す力とは
        • 1)利用→発信・共有
        • 2)購買→利用
        • 3)行動・比較→購買
        • 4)興味→行動・比較
        • 5)認知→興味
        • 6)不知→認知
      • (4) 「村ぶろ」の構築、開設へ
      • (5) シティプロモーションに向けて
      • (6) 村ぶろを軸に地域外への訴求を果たす
      • (7) 村ぶろは市民に意義を持ち得るか
      • (8) なぜ、村ぶろは使われるのか
      • (9) 北山村 「どこへ行くのか」の明示は
    • 5 4つの事例から何を学ぶか
  • 第6章 シティプロモーション戦略を読む
    • 1 仙台市シティセールス戦略プラン
      • (1) 基本理念
      • (2) 戦略構造
      • (3) 推進体制
    • 2 川崎市シティセールス戦略プラン
      • (1) 基本理念
      • (2) 戦略構造
      • (3) 推進体制
  • 第7章 シティプロモーションへの萌芽として
    • 1 災害支援とシティプロモーション
    • 2 デジタルアーカイブとシティプロモーション
    • 3 地域キャラクターとシティプロモーション
  • 第8章 価値を提示するシティプロモーションへ
  • 参照・参考文献
  • 定義・キーワード索引

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