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応急手当指導者標準テキスト

ガイドライン2015対応

編著/監修
応急手当指導者標準テキスト改訂委員会 編集
体    裁
A4判  224ページ
本体価格+税
3,400円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-2408-5
C3047 \3400E
発 行 日
平成28年7月1日
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本書の特長

  • 「2010版」ではそれぞれ独立して掲載されていた「実技」「指導要領」が一つに
    見開きページで、左側に「実技」が、右側に「指導要領」が掲載されているため、指導時に該当ページを見てスムーズに指導できる。
  • 「ファーストエイド」の扱いについて
    当テキストでは、その他の応急手当(ファーストエイド)として、「救急蘇生法の指針」でも提示された「気管支ぜんそく発作」「アナフィラキシー」「低血糖」「低体温症」「凍傷」も【参考】として解説している。
  • 「質疑応答」の「Q&A」が大幅に増加!
    「2010版」では74だった「Q&A」が、今回95に大幅増加。受講者からの質問や説明で、より詳しく対応できるようになった。

はじめに

心停止の傷病者の命を救うには、まずその場に居合わせた住民が迅速に119番通報をし、応急手当を行った後、救急隊に引き継ぎ、高度な救命処置と迅速な搬送がなされ、そして医師へと引き継がれて高度な救命医療が行われる必要があります。

消防庁の『平成27年版 救急・救助の現況』によると、平成26年中では、119番通報を受けてから救急車が現場に到着するまでには全国平均で約8.6分を要しています。この空白の時間を埋めるため全国の消防機関は、消防庁により定められた「応急手当の普及啓発活動の推進に関する実施要綱」に基づいて、応急手当の普及啓発を積極的に行ってきました。平成26年中には146万人を超える住民に対して救命講習が行われています。

我が国の救命講習は5年ごとに改訂される蘇生ガイドラインに基づいて行われています。日本蘇生協議会(JRC)が平成18年(2006年)にアジア蘇生協議会の一員として国際蘇生連絡委員会(ILCOR)に加盟した結果、ILCOR による CoSTR(心肺蘇生に関わる科学的根拠と治療勧告コンセンサス)に基づいた公式の蘇生ガイドラインを我が国でも作成することが可能になりました。前回の JRC 蘇生ガイドライン2010では、救命の連鎖の概念が成人と小児で共通となり、住民が行う心肺蘇生の手順は従来の成人用、小児用の区別をなくし、全年齢層で統一されました。また、胸骨圧迫と AED の使用に焦点を当てた短時間の救命入門コースが導入されました。

JRC 蘇生ガイドライン2015(JRC G2015)は、CoSTR の最新版である CoSTR2015に我が国の状況を勘案して JRC により作成されました。JRC G2015では、傷病者が心停止でなかったとしても、胸骨圧迫が傷病者に大きな害を与えることは少ないので、心停止かどうかの判断に迷う場合は胸骨圧迫を開始するよう強調されています。そのために通信指令員の口頭指導の役割が重視されています。心停止の予防では、お風呂での事故や熱中症などによる心停止も取り上げられ、“急な病気やけがをした人を助けるためにとる最初の行動”とされる「ファーストエイド」の章が加えられました。

今回の改訂版は、JRCG2015に準拠した一般財団法人日本救急医療財団の『改訂5版 救急蘇生法の指針2015(市民用・解説編)』に基づいており、消防機関の実施する救命講習の指導者に向けたテキストになっています。救命講習の指導に関わる消防職員はもとより、応急手当の普及啓発の指導者に広く活用されることを心より願うものであります。

一人でも多くの住民によって、救急の現場で心肺蘇生が行われ、AED が使用されることによって、一人でも多くの尊い命を救えることを切に願ってやみません。

平成28年6月

応急手当指導者標準テキスト改訂委員会 委員長  坂本 哲也
(帝京大学医学部救急医学講座主任教授)


目次

  • 第1編 応急手当について
    • 第1章 応急手当の重要性
      • 1 応急手当とは
      • 2 応急手当の重要性
      • 3 救命の連鎖と住民の役割
      • 4 心停止と119番通報
      • 5 心疾患の増加とその意味するもの
      • 6 世界における取り組み
      • 7 突然の心停止の予防
    • 第2章 応急手当普及啓発制度
      • 1 応急手当普及講習の種類
      • 2 応急手当普及講習の対象者
      • 3 応急手当普及員、指導員
      • 4 普通救命講習修了者等への修了証の交付
    • 第3章 応急手当の具体的指導要領
      • 1 標準的な実施要領
      • 2 救命講習の新たな実施方法
      • 3 指導の原則
      • 4 具体的な指導
      • 5 話し方
      • 6 レッスンプラン
    • 第4章 応急手当の実施に伴う法的責任について
      • 1 原則
      • 2 AED の使用に関連する法的整理について
      • 3 行政的見地から
      • 4 応急手当に伴うストレス
      • 5 終末期などにおける心肺蘇生の実施と本人の意思
      • 6 応急手当の補償
  • 第2編 救命講習の実技と指導技法
    • 第1章 総論
      • 1 指導者が身に付けるべき知識と技術
      • 2 応急手当と救命処置
      • 3 子どもの年齢区分と成人の救命処置との関係
    • 第2章 救命処置の実技と指導要領
      • 1 救命処置の流れ
      • 2 救命処置の手順
        • ① 安全の確認
        • ② 反応の確認
        • ③ 119番通報と協力者への依頼
        • ④ 呼吸の確認
        • ⑤ 胸骨圧迫
        • ⑥ 人工呼吸
        • ⑦ AED の使用
        • ⑧ AED の使用と心肺蘇生の継続
      • 3 気道異物の除去
    • 第3章 その他の応急手当 (ファーストエイド) の実技と指導要領
      • 1 安全の確認と傷病者への基本的な対応
        • ① 安全の確認
        • ② 保温(傷病者の体温を保つ)
        • ③ 体位管理
      • 2 搬送法
      • 3 病気やけがに対する応急手当(ファーストエイド)
        • ① けいれん
        • ② 熱中症
        • ③ すり傷、切り傷
        • ④ 出血
        • ⑤ 捻挫、打ち身
        • ⑥ 骨折
        • ⑦ 首の安静
        • ⑧ やけど(熱傷)
        • ⑨ 歯の損傷
        • ⑩ 毒物
        • ⑪ 溺水
        • <参 考>
        • ① 気管支ぜんそく発作
        • ② アナフィラキシー
        • ③ 低血糖
        • ④ 低体温症
        • ⑤ 凍傷
    • 第4章 119番通報と救急車の適正利用の啓発
      • 1 119番通報と救急車の呼び方
      • 2 救急車の適正利用(緊急度判定)
  • 第3編 指導のための知識
    • 第1章 医学的な基礎知識
      • 1 循環器の基礎
      • 2 呼吸器の基礎
      • 3 脳神経の基礎
      • 4 心停止と心肺蘇生の基礎
    • 第2章 応急手当に関連する感染症
      • 1 感染症についての指導事項
      • 2 応急手当普及講習での感染防止対策
    • 第3章 AED について
      • 1 AED の歴史
      • 2 AED の構造と機能
      • 3 心電図波形の解説
      • 4 心臓震盪【しんとう】について
      • 5 PAD
      • 6 AED 使用上の注意
      • 7 AED の設置と維持管理
    • 第4章 訓練用資器材
      • 1 蘇生訓練用人形
      • 2 感染防護具
      • 3 AED トレーナー
      • 4 消毒用薬品
      • 5 各社の連絡先
  • 第4編 効果測定と指導内容に関する質疑への対応
    • 第1章 効果測定
      • 1 胸骨圧迫の測定と指導
      • 2 効果測定の要領
      • 3 測定結果に対する評価と指導(フィードバック)の要領
      • 4 効果確認表とシナリオ
    • 第2章 指導内容に関する質疑への対応
      • 1 質疑への対応の要領
      • 2 新しい救急蘇生に関するガイドラインの変更点に関するもの
      • 3 応急手当全般に関わる質疑
      • 4 普通救命講習の質疑
      • 5 普通救命講習掘上級救命講習の質疑
      • 6 用語に関する質疑
    • 第3章 ガイドライン変更のポイント 〜主な変更点のまとめ〜
      • 1 旧ガイドラインからの変更は極力少なく、よりシンプルに
      • 2 統一された「救命処置の流れ」と乳児の救命処置
      • 3 胸骨圧迫開始の強調と通信指令員による口頭指示
      • 4 有効な胸骨圧迫の基準変更と質評価のための器具使用
      • 5 「ファーストエイド」の新設
      • 6 住民が行う一次救命処置の重要ポイント
  • 付録 主な変更点の対応表

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