月刊警察2008.7月号
人間が生きていく上で、一番大切なものは何でしょうか?
また、身近にありながらもっとも恐ろしいものは何でしょうか?
私は、それは“水”だと思います。
例えば、ミャンマーで発生したサイクロンによる高波の被害では、7万人を超える死者・行方不明者が出ました。
身近にある水がひとたび大暴れしたために、多くの人の命があっという間に奪われてしまいました。
ところが、その被害から生き残って、まず第一に確保しなければならないものは、これまた“水”です。飲料水、生活用水等生きていく上で必要不可欠です。
中国の四川大地震では、地震によってできた巨大なせき止め湖が、いまにも決壊しそうな勢いで日々大きくなりつつあります。排水路を造ったり、下流域の住民を避難させたりと対応しているようですが、もし決壊したら何十万〜百万人以上の犠牲者が出る可能性があります。
日本でも、昔から台風や集中豪雨による河川の決壊や土砂災害・鉄砲水など、また、地震による津波で多くの方が亡くなっています。そうかと思えば、夏には水不足による節水・断水など、かなり水に左右されています。
これからも“水”に対する感謝と畏敬の念を忘れずに暮らしていきたいですね。
(HM)