月刊警察2008.8月号

特集1
犯罪被害者等給付金の支給等に関する法律の一部を改正する法律について犯罪被害者等給付金の支給等に関する法律の一部を改正する法律(平成20年法律第15号)が4月18日に公布され、平成20年7月1日に施行された。本稿では、改正前の旧法名「犯罪被害者等給付金の支給等に関する法律」の題名改正をはじめ、改正法の概要等について紹介する。
特集2
改正遺失物法の施行について(後編)〜取扱い状況と今後の運用〜
旧遺失物法(明32法87)は、平成18年法律第73号により全部を改正され、平成19年12月10日から施行された。
内容は、物件の早期発見・返還を図るため都道府県警察の管轄区域を越えて遺失者を探す仕組みを構築すること、時代の変化や物件の種類に応じた合理的な取扱いの仕組みを構築すること、施設占有者の負担軽減を図ること等を内容とするものであり、旧法の基本的な枠組みは維持しつつ、遺失物の取扱いの合理化を図るとともに、国民サービスの一層の向上を図ることを目的としてしたものである。
警察官のための憲法講義(休載)
著者の都合により休載いたします。警察行政法入門(第6回)
第一章 (前号までに掲載)第二章 警察官による適正な権限行使
1 警察の責務とは
(1) 問題の所在
(2) 責務の内容
(3) 限 界
(4) 権限の不行使の問題
警察官のための実務刑法講義
【第6講 窃盗の罪(その3)】公務執行妨害罪の成否及び窃盗罪と占有離脱物横領罪との区別、共(不可)罰的事後行為〜盗んだ物の不法な処分に対する罪
1 刑法各論の体系
2 窃盗罪と隣接する他の罪
(1) 「他人」の財物かどうか
(2) 「財物」かどうか
(3) 他人の占有する財物であること
3 不可罰的事後行為
実務のための捜査手続法ノート
【第6回 令状による捜索・差押え(1)】1 はじめに
2 捜索差押許可状の請求
3 捜索差押許可状の発付