月刊警察2008.10月号
季節の変わり目に物思いに耽ることがあります。静かに家で音楽を聴く人、少し足を伸ばし美術館に出かける人、ふらっと散歩に出かける人。さまざまな人がいると思います。
そのようなの中で公園に出かける人は多いのではないでしょうか。梢は空に向かい高く、更に高く伸びようとします。蝶はゆったりと、まるで風を楽しむよう羽ばたいています。鳥もまた、地から天は「我がものだ」とばかり、翼を休めずに飛び回ります。そのような光景を眺めていると、何だか「明日へのヒント」をつかんだような気がします。とにかく前進しよう、そう心でつぶやく自分を確認するのです。自然とは、自分が投げかけた「問題」という「ボール」を、何らかの形で返してくれる「大切な存在」のように思えてなりません。
次号からはじまる新連載「こころとからだの相談室」の執筆者と懇談しました。その方は「相手が大切に投げかけたボール(悩みなど)を、こちらがしっかりと受け止めて、誠実にボールを返してあげる。それが大事です」と教えてくれました。
今号から本誌担当になりました。「読者の方の声をしっかり受け止めて、誠実に返していく」。そのような「読者」と「編集者」のキャッチボールを行っていける雑誌にしていきたいと思っています。よろしくお願い申し上げます。
(Nぽん)