月刊警察2009.11月号
仕事帰りに立ち寄った,閉店間際の駅ビル。足早に通り過ぎながらもふと見やると,片隅には女性占い師の姿が。
元来,そういった類はあまり信じない私なのでしたが,足は少しずつ椅子へと動き出し,勇気を出して,初めての体験となりました。
「男性ですからはっきりしたことを言わせてもらいますけど」,「ああ,○○には困らない人です,○○もいい」,「できれば今年中に○○してください」……。手相を見,ページが外れた四柱推命をめくりながら,矢継ぎ早に指摘が飛びます。
予定時間は軽くオーバー,顔は笑いながらも,しっかり超過料金を請求されました。信じやすい私の初めての体験だからでしょうか,情報を与えずとも,信条,性格,仕事,健康面については,結構言い当てられているかなと感じられました。
先が見えないこの御時世,何かに惹かれ,すがりたい気持ちがないと言えば,嘘になります。ただ,こうしたものに嵌ることなく,「自分」をしっかりと持った上で,奮起させ,ことを運ぶときのひとつのきっかけ,また,災いを遠ざけるよすがと考えればよいのではないかと,自分なりに整理を付けました。
小誌も,読者の皆様の「今」を正しく映し,そして「未来」を占う,確かな指針となることを目指します。
(S)