月刊警察2010.9月号
連日,記録的な猛暑に見舞われたこの夏,口を開けば「暑い〜暑い」のボヤキ,一歩外に出れば熱風が吹きつけてきました。地方出身の私には,東京の蒸し暑さは堪えます。出身地も例外ではなく,決して涼しいわけではないのですが,日中は時折心地よい風も渡り,湿度も低め,そして,朝晩は涼しいところが違います。しかし,少しずつ秋の気配を感じる中で思うと,本当に「暑い」と言っている時期は,過ぎてみれば短いものかもしれません。異常気象は心配ですが,「夏が夏らしく暑い,冬が冬らしく寒い」のは,むしろ自然で,受け入れるべきでしょうか。
私も例年,「夏の軽装」の趣旨に則り,半袖シャツにノーネクタイの「クールビズ」です。お陰様で内勤時はもちろん,顧客を訪問する際にも良識の範囲内で実施し,快適に過ごすことができました。
振り返って,警察官の皆さんが,酷暑の中でも,当然とはいえ常にキリッとした制服・制帽(夏服)に身を包んで街を巡回している姿には,頭が下がりました。
盆休み最後の一日,その日も「猛暑日」の昼下がり。商店街の中ほどにある管轄の交番の前を通り掛かると,若い警察官が額に汗しながら,一人のお年寄りに優しく地理教示をしている姿がありました。暑いというだけでイライラとして,とかく無用のトラブルも起きやすくなるものですが,こうした日々の地道な活動に対して,改めて感謝をいたします。
(S)