月刊警察 2015年 1月号 MONTHLY KEYWORDS
月刊警察

2025年問題

戦後のベビーブームに生まれた世代が後期高齢者となる2025年には,日本の全人口に対する75歳以上の割合が18%を超え,65歳以上の割合が30%を超えると予測されている。さらに,高齢者率がピークに達する2040年代には,65歳以上の割合が39%以上の超高齢化社会となる。

高齢世帯が増加し,認知症や死亡者数が急増するため,医療費の財源確保,介護・医療従事者の不足等が深刻化するのは必須で,今後の取組が改めて注目されている。

リベンジポルノ防止法

「リベンジポルノ」とは,別れた交際相手や配偶者に対する報復として,交際時に撮影した相手方の裸体等のわいせつな内容を含む画像等をインターネット上等に流出させる嫌がらせ行為又はその画像等をいう。

日本では,リベンジポルノを含むストーカー殺人事件が発生した経緯を踏まえ,平成26年11月,いわゆるリベンジポルノ防止法が参議院本会議に提出され,可決,成立した。

同法第3条第1項では,「第三者が撮影対象者を特定することができる方法で,電気通信回線を通じて私事性的画像記録を不特定又は多数の者に提供した者は,3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」と規定されている。

喪中見舞い

香典の代わりに故人を悼む気持ちを伝える見舞いの品。一般的には,親族を亡くした場合,翌年の新年祝賀を控え,年末までに喪中はがきを送る。しかし近年は,近親者だけで葬儀を行うことが増えたため,喪中はがきによって初めて訃報を知るというケースも多くなった。

そこで,喪中はがきを受け取った返事として,線香や花等を贈る喪中見舞いが浸透しつつある。日本郵便は挨拶文のカードと線香をセットにした商品を発売,NTT東日本とNTT西日本では電報に高級線香や漆塗り盆を組み合わせた商品を売り出し,いずれも好評だという。

今後も需要は伸びるとみられ,関連するサービスも多様化しそうだ。

終息宣言

感染症等の流行が収まり,被害拡大の懸念がなくなったと判断された場合に出される宣言。最近では,インフルエンザ,口蹄疫,ノロウイルス感染症,エボラ出血熱等の終息宣言が報道された。感染症の最大潜伏期間を経過しても新たな感染例がないことなどが,判断の目安となる。

なお,感染症の場合は「終息」の文字が用いられるが,原発事故対応の問題等では「収束」と表記されることもある。