Valiant2004.2月号

■憲法前文
 前文と11章103条の条文で日本国憲法は構成されている。前文は恒久平和をはっきりと謳うと同時に、各国が協調して国際問題に対応することの重要性も指摘。
 2003年12月、小泉首相が記者会見で引用したのは前文の最後の部分。次のとおりである。「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」

■自衛隊の戦力
 2003年度予算の中で、防衛関係費は4兆9,265億円。03年版防衛白書によると自衛官の数は、03年3月末現在で23万9,806人、うち、陸上自衛隊14万8,226人、航空自衛隊4万5,483人、海上自衛隊4万4,375人、統合幕僚会議(3自衛隊の連絡調整や作戦計画立案にあたる)1,722人となっている。
 装備は最新鋭で高価な米国で開発されたものが多い。陸上白衛隊は戦車約1,020両、装甲車980両、戦車攻撃用ヘリコプター89機などを所有。航空自衛隊は航空機を464機所有。海上自衛隊は護衛艦54隻、潜水艦16隻など計142隻を所有。

(本誌「KEY WORDS」より抜粋)