Valiant2005.2月号

■廃用性症候群
 人間の身体的・精神的機能を使わず動かないでいること(廃用)によって、筋肉や内臓などの機能が低下する病気。「生活不活発病」とも呼ばれている。高齢者に発症するケースが多い。自律神経障害(筋萎縮や骨粗しょう症、便秘や尿失禁など)などが現れる。症状が悪化すればさらに運動量が減り、いっそう症状が進行する。最悪な事態としては、歩行不能や寝たきり状態になることもあるという。
 山古志村の避難住民18人が、新潟県中越地震による避難所生活が長期化したことで、同症候群に似た症状を見せていることが分かった。

■装飾板
 フロントガラスの内側に差し込んで使用するアクリルやステンレスでできた板のこと。車内を装飾したり、隠すために、フロントガラスの下部から30〜60センチ部分を覆う。昨年3月、国土交通省が大型トラック(約8,000台)を対象に行った調査で、約1割が取り付けていたことが分かった。
 装飾板により運転手の視野が狭まり、前を通る歩行者も見えなくなってしまうなどの危険性があり、それが原因とされる死亡事故が各地で相次いでいる。これらの事故を受け、国交省は今年1月1日から装飾板の装着を全面禁止することにした(道路運送車両法の保安基準(省令)を改正)。対象は、すべての4輪車。6月以下の懲役又は30万円以下の罰金が、違反者には科される。

(本誌「KEY WORDS」より抜粋)