Valiant2005.5月号

 農作物は放っておいてもある程度は育ちますが、手を掛ければ掛けるほど美味しく育つものです。作業をサボれば作物の質が落ちるばかりでなく、生産者の観察力も落ちてしまうと言います。美味しい料理には、手が掛かっていることが多いものです。さりげなく盛り付けられた一品に展開する壮大な物語を想像するだけでも、満足感に浸ることができます。
 ところが、何にでも手を掛ければいいというものでもないようです。例えば子育てでは、手を掛けることは実は楽なことで、手を掛けないで見守ることの方がはるかに勇気が要るという考え方があります。当然、見守っていた方が、子どもは大きく成長するでしょう。しかし、そこには、相手を信じ、相手に信じてもらうという関係が不可欠になってきます。
 上司と部下の関係が中心となる、仕事の世界にも同じことが言えると思います。この季節、皆さんも何かと思案される場面が多いのではないでしょうか。
 私、「手が掛かる」人間にならないよう、努力をする毎日です。(M)