Valiant2006.7月号

 小学生にごく普通の知能テストをさせ、「このテストは将来の学力の伸びが確実に予測できるものです。結果を教えることはできませんが、先生にだけ、将来成績が伸びる子の名前を教えましょう。」と担任の教師に伝えます。そしてそこでは、ランダムに選ばれた生徒数人の名前が教えられます。それから一年ほどした後で、再び知能テストをしたところ、名前を挙げられた子は、そうでない子に比べて明らかに成績が上がっていました。
 ハーバード大学のロンゼンサール教授は、この実験で教師の生徒に対する期待や態度が、生徒たちの知能や学習の意欲に大いなる影響を与えるという現象を発見し、ギリシャ神話にヒントを得て「ピグマリオン効果」と命名したのです。
 ロンゼンサールは、「人は常に相手の期待に対し最も敏感に反応するから」と説明しています。「期待して接する」ということがいかに重要かが分かります。
 皆さんも、部下や上司に対し「期待して」接してみてはいかがでしょう。意外な効果があるかもしれません。(M)