Valiant2007.2月号

■ホワイトカラー・エグゼンプション
管理職の一歩手前のホワイトカラー(事務職)のサラリーマンを1日8時間、週40時間の法定労働時間規制から除外する制度。
管理職の一歩手前で、それにふさわしい年収(800万〜900万円程度以上を想定)を得ていることなどが要件。この制度が導入されると、対象者は出社・退社時刻など、1日の労働時間を自分の判断で調整できるようになるが、残業手当が支給されなくなる。
政府は今期の通常国会で提出を予定していたが、反発をおそれ先送りとした。

■ポロニウム
2006年11月にロンドンで変死したロシアの元情報機関員の遺体などから検出された。キュリー夫人が1898年に発見したアルファ線を出す放射性物質で、元素のうち最も毒性が強いといわれ、体内に摂取すると微量でも死に至る。
自然界ではウランが崩壊する過程で生じるが、人為的な生成には天然ウランからの分離、あるいは原子炉や粒子加速器での大規模な操作が必要。原子力電池や核爆弾起爆剤の材料になるが、塗装や印刷などの工業目的にも利用される。

(本誌「MONTHLY KEY WORD」より抜粋)