「警察官のためのスピーチ110番」は平成5年1月に発刊されました。もとより警察官は交通、防犯、少年問題等で地域の座談会や学校で講話を行うことや、交通関係団体、防犯関係団体、金融機関等に対する講話など人前で話す機会が多く、また、当然に上手く話せて当たり前の期待もあり、プレッシャーも相当なものになっていました。
これらに気軽に対応でき、ヒントになる参考書として発行されたのが本書でした。
そして8年後の平成13年10月に、増補して「新版 警察官のためのスピーチ110番」に引き継がれました。これまでは対外的な場面を想定してのスピーチが中心でしたが、署内、職員向けのものも掲載してほしいとの要望が寄せられ、このたび、40場面の想定を追加し、若干の入れ替えを行い、再度の改訂を行うことと致しました。
最近の傾向として「説明責任」の要請があります。警察官も例外ではなく、いろいろな場面で適時適切な説明や紹介、教示等は避けられず、会話力が強く求められてきています。
そこで本書は、警察が直面する多くの場面を想定し、部外はもちろん部内にも対象を広げて、講話例を1冊にまとめて編集致しました。
本書が、講話機会の多い幹部の皆さんをはじめ、講話、教養、指示等に関心をもたれる多くの人たちにご活用いただければ幸甚です。
平成21年11月
スピーチ・あいさつ研究会