サイバー(ハイテク)犯罪捜査入門



体裁: A5判 352頁

体裁: A5判 488頁

体裁: A5判 352頁
概要・紹介
■著者紹介
大橋 充直(おおはし みつなお)
昭和33年生まれ。小学6年生でミニコンとフォートラン、中学でマイコンとマシン語、高校でコボルに出会う。 大学入学後、法曹界を目指す傍ら、コンピュータ関連の知識の集積に励む。昭和61年10月、司法試験に合格(41期)。 検察修習中にワープロ調書第1号、民裁修習中に書式と1ミリも異ならないワープロ判決書を提出。 平成元年4月、検事に任官。検察実務の傍ら、ハッキング・テクニックとウィルスプログラムの研究を重ねる。 平成12年6月から、警察大学校や東京高等検察庁を皮切りにハイテク犯罪の外部講師を務め、平成14年4月に法務総合研究所研究官となり、さらにハイテク犯罪の研究を深める。 平成15年4月、検察庁の現場に復帰して、公判実務に忙殺される中、ラスベガスでデフコン11の調査を行い、コンピュータの知識と法律の知識を兼ね備えた専門家として、セキュリティ関係のセミナー等でも講演を多数担当するなど、「ハッカー検事」としての活動も精力的に行っている。
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■本書をより良く活用いただくために(抜粋)
本書は、サイバー(ハイテク)犯罪とその捜査について基礎から理解していただくため、次のような視点で編集してあります。
<「用語集」の活用>
ハイテク犯罪捜査の実践する上で,必須の基本用語の解説を充実するよう心がけました。 ハイテク犯罪の基礎を学ぶ際,まず,はじめに障害となるのは,カタカナやアルファベットの多い専門用語かと思われます。 その障害を少しでも取り除けるようにするため,本文中,ゴシック体で示された用語等については,原則として巻末の用語集で簡単な解説をしています。 この用語集は,索引も兼ねていますので,復習する場合などに便利なものと思われます。 また,本文中※を付した用語等については,当該ページ(若しくはその前後のページ)にも詳しい解説を掲載し,できる限り読みやすくなるように留意しました。
なお,「用語」の説明は分かりやすさを最優先としているので,専門用語の定義や解説としては,技術的には厳密なものではなく,意訳すら用いていることをご了解ください。
<(注)の活用>
本文中では,なるべく難しい解説は避け,最小限知っておくべき内容に絞り込みました。 より深い知識を身に付けたい方は,各章末の(注)をお読みください。一般にあまり知られていない事項や耳よりな豆知識,ワンポイント・アドバイスなどを掲載したつもりです。
<イメージをつかみやすい「例えば……」>
ハイテク犯罪の仕組みの解説等では,カタカナやアルファベットの専門用語が頻繁に登場せざるを得ないので,特に"文系"の捜査官の方々は理解に苦しむことが多いようです。 そのため,各場面の解説では,一般の実社会に応じたなじみやすい例を取り上げています。 読者の方々の身の回りでの出来事に置き換えて考えていただければ,より理解しやすくなるかと思われます。