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人口減少時代における地域政策のヒント

編著/監修
牧瀬 稔
中西 規之
体裁
A5版  256ページ
定価
2,420 円(消費税込み)
本体価格+税
2,200 円+税
ISBN
ISBN978-4-8090-4052-8
C3034 \2200E
発行日
平成21年10月20日
初版発行
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本書が提供する様々なヒント

  • 「都市を売り込む」ことで定住人口や交流人口を獲得するためのヒント
  • 税収減少に対応した自治体経営改革のヒント
  • 「住民の声」を政策に反映させるための市民参加手法のヒント
  • 市町村合併後のまちづくり・土地利用調整のヒント
  • 人口減少地域において医療体制を確保するためのヒント
  • 企業誘致を成功させるためのヒント
  • 地域住民の生活の足を確保する自治体バス運営のヒント
  • 地域資源を発掘し、ブランド化を進めるためのヒント
    など

執筆陣詳解

執筆陣の情報は発行日現在の内容です。
編著者
牧瀬  稔(序章・第7章・第11章)
財団法人地域開発研究所研究部研究員
中西 規之(第12章・終章)
財団法人日本都市センター研究室研究員
著者
清水 浩和(第1章)
財団法人日本都市センター研究員
宮川 栄一(第2章)
横須賀市企画調整部企画調整課(都市政策研究所)主任
豊田 奈穂(第2章)
横須賀市都市政策研究所専門委員
榎本 好二(第3章)
相模原市福祉部地域医療課副主幹
元木  博(第4章)
八王子市総合政策部政策審議室主査 兼 八王子市都市政策研究会議職員研究員
杉尾 正則(第5章)
直方市総合政策部総務課主査補
城山 佳胤(第6章)
豊島区区民部国民健康保険課長、拓殖大学政経学部講師(非常勤)
山本 聖子(第8章)
(株)蓑田総合研究所代表取締役、(株)アークエンジン研究員、(財)地域開発研究所客員研究員
鈴木  潔(第9章)
財団法人日本都市センター研究員、大月市立大月短期大学非常勤講師(行政学)
板谷 和也(第10章)
財団法人運輸調査局調査研究センター副主任研究員
久保田 淳(第13章)
横浜市共創推進事業本部担当係長

あとがき(抜粋)

本書は、「人口減少」をキーワードに、自治体職員および、自治体に深く関係するシンクタンクの職員が分担して執筆している。専門分野はもちろんのこと、分析の切り口も、人口減少という事象に関するスタンスも様々である。

よく知られているように、わが国は先進国のなかで唯一「人口減少社会」に直面している。これは、明治以降キャッチアップ型の経済的・社会的な発展を実現してきたわが国において、他の国のモデルをそのまま適用することができないということを意味する。総人口が減少したというのも大きな転換点であるが、キャッチアップ型のモデルが通用しないというのも、大きな転換点なのである。

その上、人口減少をめぐる課題は、政策課題が多岐にわたり、それぞれの要素が連関している上、地域の人口動態によっても必要な処方箋は大きく異なっていることが特徴である。海外にモデルがないことが海図のないこととするならば、問題の複雑さは羅針盤のないことに例えることができる。

このような中、地域政策はいかにあるべきか。本書で提起した問題点や提示した処方箋は、部分的なものも多く、体系的でないかもしれない。しかしながら、編者としては、この「多様性」こそが本書の売りであると考えている。それは、このような状況の中では、様々な政策を組み合わせて、「いいとこ取り」をしていくことが必要であるからである。その意味では、読者の方にも、自分が住んでいる、関わっている地域に引きつけて、自分で考えながら読んでいただきたい。

公務員、研究者、市民、学生など、本書が地域政策を考えるすべての人にとって、何か一つでもヒントを提供することができれば、本書の狙いは達成されたと考えている。

本書が、「海図も羅針盤もない航海」の一助となれば幸いである。

編著者


目次

  • 序章 人口減少時代に求められる地域政策イノベーション
  • 第1部 進行しつつある人口減少の現象と視点
    • 第1章 人口減少地域における医療崩壊と財政危機(銚子市)
      • 〜銚子市における事例とその後の対応〜
    • 第2章 横須賀市の人口はなぜ減少しているのか(横須賀市)
      • 〜原因究明からの一歩〜
    • 第3章 医療保険制度危機と自治体の役割(相模原市)
      • 〜危機に立ち向かう小さな一歩として〜
  • 第2部 市民参加で挑む人口減少時代
    • 第4章 新しい市民参加手法で創る特色ある自治体経営(三鷹市・小金井市)
      • 〜東京都多摩地域(三鷹市・小金井市)における市民討議会の事例から〜
    • 第5章 こころ豊かな地域を育む「連携」の文化戦略(直方市)
      • 〜直方谷尾美術館の文化事業「子どものための美術館」から〜
  • 第3部 人口減少時代を乗り切る地方自治体の自己努力の試み
    • 第6章 自治体戦略のための経営改革(足立区)
      • 〜成果志向の分権制行政組織を目指して〜
    • 第7章 「都市を売り込む」ことで住民の獲得を目指す(浜松市・千葉市)
      • 〜シティセールスとシティプロモーションのすすめ〜
    • 第8章 離島「海の士(もののふ)」の挑戦(海士町)
      • 〜島民一体で考え実施したこと〜
  • 第4部 人口減少下で進める基盤整備の方策と成果
    • 第9章 都市内格差に対応したまちづくり(篠山市)
      • 〜篠山市の土地利用行政〜
    • 第10章 市民の足を支える公共交通政策(豊田市)
      • 〜愛知県豊田市の自治体バス〜
    • 第11章 企業誘致の現状と成功させるための視点(横須賀市・三浦市)
      • 〜横須賀市・三浦市等の事例から〜
  • 第5部 海外の事例から参考とする人口減少時代の展望
    • 第12章 ドイツにおける人口動態と都市政策の新しい動向(ライプツィヒ市)
      • 〜ドイツ都市会議とライプツィヒ市調査から〜
    • 第13章 Partnerships Victoria(ビクトリア州)
      • 〜オーストラリア(ビクトリア州)におけるPPPの実践〜
  • 終章 人口減少社会に向けた13の事例と今後の地域政策のあり方
  • 特別付録 人口獲得を目的とした政策事例集

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