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実務のための軽犯罪法解説

編著/監修
井阪 博 著
体    裁
A5  272ページ
本体価格+税
1,800円+税
 ISBN
ISBN978-4-8090-1379-9
C3032 \1800E
発 行 日
平成30年3月20日
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本書の特色

軽犯罪法の正しい知識と理解が身に付く 若手からベテランまで頼りになる充実の1冊

  • 実務に直結!軽犯罪法の全ての罪について、構成要件、他の罪との関係、関連判例、質疑応答の流れでわかりやすく解説。犯罪事実記載例も全ての罪について掲載
  • 向学心にも応える!真の理解に欠かせない、制定経緯から刑法総則との関係まで、しっかり解説

はしがき

本書は,犯罪捜査に携わる警察官等の司法警察職員及び法職を志す学生を対象に,軽犯罪法について解説したものです。

最近の犯罪情勢は,我が国を取り巻く政治・経済・社会等の諸情勢を反映して一段と複雑・巧妙化,悪質化の傾向を強め,極めて憂慮すべき事態に至っています。

取り分け,社会の耳目を集める凶悪重大事件,外国人集団等による組織的犯罪,市民生活に直接関わる路上強盗,住居侵入,窃盗,架空請求等詐欺事犯などが多発して国民の肌で感じる治安は確実に悪化しており,我が国が誇る「治安の良さ」という安全神話も徐々に崩壊しつつあるのではないかと思われます。

このような悪質犯罪を防止し,安全な社会を実現するには,発生した悪質犯罪の捜査処理はもとより,これら犯罪の芽を早期に発見し,速やかに摘み取ることが重要であります。そのために,警察官等の司法警察職員に与えられた「武器」の一つが軽犯罪法なのです。

軽犯罪法は,軽微な犯罪を処罰することのみを目的とした法律ではなく,そのことによって刑法犯等のより悪質重大な犯罪の芽を早期に摘み取ることを目的とした法律です。したがって,これを積極的に活用して悪質重大犯罪を未然に防止し,最大の人権擁護ともいうべき社会秩序の維持を図ることが肝要です。

そして,そのためには,この「武器」の性能と使用方法を知ること,すなわち,軽犯罪法の正しい知識と理解が不可欠です。

また,軽犯罪法は,日常生活における身近な犯罪行為を規定していることから,その規定の解釈に当たっては,具体的事例を想定しやすく,法職を志す学生にとって,法解釈学の基本を理解し,法的思考力を鍛えるための最良の教材となるものです。

そこで,本書においては,学問的水準を下げることなく,軽犯罪法に規定された全ての罪について,実務に直結した解説をするとともに,実務の便宜に供するため,「判例」,「質疑応答」及び「犯罪事実の記載例」を登載し,また,向学心に応えるため,第1章において軽犯罪法の沿革等について詳述するとともに,巻末に「軽犯罪統計」及び「軽犯罪法と警察犯処罰令の対照」を付しました。もとより,意見にわたる部分は,私の個人的見解です。

なお,本書は,株式会社日世社から発行されていた拙著『実務のための軽犯罪法』を,その後の関係諸法令の改正及び判例の動向を踏まえ,全面的に改訂したものです。

平成30年2月

井阪 博


目次

  • 第1章 総 論
    • 第1 軽犯罪法の意義
    • 第2 軽犯罪法の沿革
      • 1 軽犯罪法制定に至る経緯
      • 2 軽犯罪法制定時の論争
      • 3 警察犯処罰令との異同
        • ⑴ 人権への配慮について
        • ⑵ 犯罪の種類について
        • ⑶ 刑罰について
    • 第3 軽犯罪法の性格
      • 1 道徳的性格
      • 2 可変的性格
      • 3 補充的性格
      • 4 予防的性格
    • 第4 軽犯罪法の保護法益
    • 第5 軽犯罪法の運用
      • 1 検挙状況
      • 2 処理状況
  • 第2章 各 論
    • 第1 総 説
      • 1 刑法総則との関係
        • ⑴ 共犯の処罰
        • ⑵ 未遂犯の不処罰
        • ⑶ 刑法犯との罪数関係
      • 2 軽犯罪の法定刑
        • ⑴ 基本刑(第1条本文)
        • ⑵ 刑の免除と併科(第2条)
        • ⑶ 教唆と幇助(第3条)
        • ⑷ 法定刑に伴う留意点
        • ⑸ 質疑応答
        • ⑹ 判 例
      • 3 軽犯罪の訴訟手続
        • ⑴ 逮捕手続
        • ⑵ 勾留手続
        • ⑶ 事件処理
        • ⑷ 質疑応答
      • 4 適用上の注意(第4条)
        • ⑴ 立法趣旨
        • ⑵ 要 件
        • ⑶ 効 果
        • ⑷ 裁判例
    • 第2 軽犯罪の類型(第1条各号)
      • 1 潜伏の罪(第1号)
      • 2 凶器携帯の罪(第2号)
      • 3 侵入具携帯の罪(第3号)
      • 4 浮浪の罪(第4号)
      • 5 粗野乱暴の罪(第5号)
      • 6 消灯の罪(第6号)
      • 7 水路交通妨害の罪(第7号)
      • 8 変事非協力の罪(第8号)
      • 9 火気乱用の罪(第9号)
      • 10 爆発物使用等の罪(第10号)
      • 11 投注発射の罪(第11号)
      • 12 危険動物解放等の罪(第12号)
      • 13 行列割込み等の罪(第13号)
      • 14 静穏妨害の罪(第14号)
      • 15 称号詐称・標章等窃用の罪(第15号)
      • 16 虚構犯罪等申告の罪(第16号)
      • 17 氏名等不実申告の罪(第17号)
      • 18 要扶助者・死体等不申告の罪(第18号)
      • 19 変死現場変更の罪(第19号)
      • 20 身体露出の罪(第20号)
      • 21 動物虐待の罪(削除)
      • 22 こじきの罪(第22号)
      • 23 窃視の罪(第23号)
      • 24 儀式妨害の罪(第24号)
      • 25 水路流通妨害の罪(第25号)
      • 26 排せつ等の罪(第26号)
      • 27 汚廃物投棄の罪(第27号)
      • 28 追随等の罪(第28号)
      • 29 暴行等共謀の罪(第29号)
      • 30 動物使そう等の罪(第30号)
      • 31 業務妨害の罪(第31号)
      • 32 立入禁止場所等侵入の罪(第32号)
      • 33 はり札乱用・標示物除去等の罪(第33号)
      • 34 虚偽広告の罪(第34号)
  • [付録1] 軽犯罪統計
    • 第1表 軽犯罪法違反検挙人員
    • 第2表 検挙人員の年次別総数
    • 第3表 軽犯罪法違反の処理(起訴・不起訴)人員
  • [付録2] 軽犯罪法と警察犯処罰令の対照
    • 1 条文の対照
    • 2 軽犯罪法に受け継がれなかった警察犯処罰令の規定

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