2006年 9月号<目次> |
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【今月の特集】
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財産犯等の犯罪収益のはく奪・被害回復関係の法整備について |
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本年6月21日に公布された「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律の一部を改正する法律」及び「犯罪被害財産等による被害回復給付金の支給に関する法律」の概要を解説します。
両法律は、犯罪被害財産の没収・追徴を可能とし、これにより得られた財産を「被害回復給付金」として財産犯等の被害者に支給するものですが、組織的なヤミ金融事案やマネー・ローンダリング行為が絡む事案での活用が期待されています。
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【好評連載中】
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児童買春・ポルノ禁止法及び人身売買罪等の人身の自由を侵害する行為についての犯罪事実等のポイント(第2回) |
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弱い立場にある児童や女性が被害に遭う犯罪が跡を絶ちませんが、本連載では、児童の性的搾取及び性的虐待並びに人身取引等の犯罪について、犯罪事実に関するポイント等を、捜査上の留意事項・犯罪事実記載例を交えて分かりやすく解説します。 連載第2回では、「インターネット上で児童ポルノを扱う行為(児童買春・児童ポルノ禁止法7条1項、2項、4項及び5項)」を取り上げます。
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来日外国人犯罪捜査における捜査書類作成等のポイント(第5回) |
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来日外国人犯罪捜査の実例を踏まえ、取調べ等手続上の基本的な問題を解説。関連する判例及び捜査書類(特に供述調書)作成のポイント解説も盛り込みました。連載第5〜6回では2回にわたって、「偽造クレジットカード犯罪」を取り上げます。
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「ポイント整理 実務のための刑法各論ノート」(第16回) |
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現場執行力の強化に直結する待望の連載。刑法及び関連する特別刑法の中から、警察官の実務で取り扱う頻度が高い事案について「擬律判断のポイント」をまとめました。今月は、「殺人の罪」を解説します。
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実務編 <捜査実務に役立つ事例紹介、法改正情報など> |
【捜査実務】
■財産犯等の犯罪収益のはく奪・被害回復関係の法整備について
法務省刑事局付検事 平城文啓
■児童買春・ポルノ禁止法及び人身売買罪等の人身の自由を侵害する行為についての犯罪事実等のポイント(第2回)
法務省刑事局付検事 阿部健一
■来日外国人犯罪捜査における捜査書類作成等のポイント
第5回 偽造クレジットカード犯罪(1)
警察庁国際捜査実務研究会
■<ポイント整理>実務のための刑法各論ノート
第16回 殺人の罪
慶應義塾大学大学院法務研究科・法学部教授 安冨 潔
■検証 ハイテク犯罪の捜査(第60回)
ハイテク犯罪の情状立証(犯行態様)
札幌高等検察庁検事 大橋充直
■事例に学ぶ 交通事故事件捜査(第19回)
被告人が強く否認したひき逃げ事件の裁判
(財)日本自動車研究所 山崎俊一
■海上保安事件の研究(第18回)
北朝鮮にスパイ容疑で抑留された貨物船第18富士山丸の船長と機関長及びその船体が没収された、いわゆる第18富士山丸事件について、国や県が危険防止措置を講じておればかかる事態が発生しなかったとして、不作為による違法を主張した国家賠償請求訴訟において、地裁、高裁ともに、原告の請求を否定した事例
呉大学社会情報学部教授・海上保安大学校名誉教授 廣瀬肇
【実務に役立つ判例】
■国家賠償請求事件の裁判例からみた警察活動をめぐる諸問題(第27回)
いわゆる「ナイフの一時保管措置義務違反国賠請求事件」
国賠訴訟判例研究会
【実例捜査セミナー】
■強制わいせつ罪の成否が問題となった事例
東京地方検察庁検事 高見成美
■いわゆる「ブツなし」事案において,けん銃発砲の事実を立証する方策
東京地方検察庁検事 松本 朗
【コラム】
■危機管理夜話(第18回) 『王より飛車をかわいがり』
元警視総監・エッセイスト 吉野準
■文献紹介(第137回)
『捜査のための民法』(鶴岡文人 著)
評者 獨協大学法科大学院教授 清水真
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■Book Land
『あなたに不利な証拠として』
(ローリー・リン・ドラモンド 著)
■捜査に役立つ! 英語
■捜査関係ファイル 7月のできごと
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論壇・随想編 <「捜査力」と「教養」の向上を図るための論壇、随想など> |
【論壇】
■インクのしずく(第89回)
『時効の停止』
白鴎大学法科大学院教授・法学博士 土本武司
【随想】
■ 吾、勁草たり得ず(第17回)
強くて優しい警察(下)
元警視庁池袋署長 黒木正一郎
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■実録・事件捜査と人間模様(第23回)
嘆きあれこれ(その6)
元茨城県警察刑事部・生活安全部参事官 菊池興安
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※ 「閑話休題」(飯塚訓)は休載いたしました。
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