2007年 10月号<目次> |
 |
|
【今月の特集】
☆ |
犯罪捜査規範の一部を改正する国家公安委員会規則の制定について |
|
今回の犯罪捜査規範の改正は、
・裁判員裁判の導入を始めとする一連の司法制度改革への対応
・最近の無罪判決等において警察捜査の問題点が指摘されたことを受け、適正捜査を推進する
・「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」の施行に伴い、捜査と留置の分離をより明確にする
ことを目的に行われましたが、本稿では、改正の趣旨、要点、捜査上特に留意すべき事項をコンパクトにご紹介いただきました。
|
☆ |
裁判員の参加する刑事裁判に関する法律等の一部を改正する法律の解説 |
|
裁判員法が平成16年5月21日に成立し、同月28日に公布された結果、裁判員制度が平成21年5月27日までに開始されます。
改正法は、裁判員法等の司法制度改革関連法の円滑な実施を図るために必要な法整備を行うため、裁判員法、刑事訴訟法及び検察審査会法等の一部を改正するものです。
本稿では、改正法の概要についてご解説いただきました。
|
【好評連載中】
☆ |
民事訴訟からの視点(第5回)(全6回予定) |
|
元警視庁交通捜査課の逸見和彦氏による交通警察官待望の連載。
本連載では、実況見分結果が刑事・民事を問わず、重要な判断資料となっている実情を踏まえ、
○交通事故事件における民事責任の判定の概要
に加え、
○適切な実況見分例、不適切な実況見分例の検証を通じて、交通事故事件捜査の着眼点(事案解明のポイント、事故現場における作業要領、証拠保全、関係者からの事情聴取の留意点など)を解説しました。初学者はもちろん、ベテラン捜査官の基礎の確認にも最適です。
今月は、事例(3)として、
「不適切(誤判)な実況見分例」(見通しが極めて良い、はみ出し禁止規制のある片側1車線のカーブ路において、軽乗用車が中央線を越え、対向の普通乗用車と衝突、軽乗用車の運転者が死亡、普通乗用車の運転者が軽傷を負った事案)を取り上げます。
|
☆ |
危機管理とリスクマネジメント(第8回) |
|
著者の上野治男氏は、警察庁・外務省・内閣官房・防衛庁等において危機管理・リスクマネジメントがらみの要職を歴任し、現在は大学で教鞭を執っておられます。本連載は、組織のリーダーが危機管理の意識を涵養・習得できるような事案を選び、当時の担当者間のやりとり等も交えて書き下ろした随想です。
今月は、「東芝機械ココム違反事件と輸出管理」を取り上げます。
|
☆ |
実例捜査セミナー |
|
現職検事が実例に基づき、捜査上の留意点を紹介する人気コーナー。今月は、
・銀行員による業務上横領事件において、横領額全額を訴追できるかが問題となった事例
・成年後見人による業務上横領の捜査処理について
の2本を紹介します。
|
|
実務編 <捜査実務に役立つ事例紹介、法改正情報など> |
■犯罪捜査規範の一部を改正する国家公安委員会規則の制定について
警察庁刑事局組織犯罪対策部犯罪収益移転防止管理官付(前警察庁刑事局刑事企画課) 財部 智
■民事訴訟からの視点(5) ―交通捜査官に知っておいてほしいこと―
元警視庁交通部交通捜査課 逸見和彦
■裁判員の参加する刑事裁判に関する法律等の一部を改正する法律の解説
堤 良行
【実例捜査セミナー】
■銀行員による業務上横領事件において,横領額全額を訴追できるかが問題となった事例
東京地方検察庁検事 森川久範
【実例捜査セミナー】
■成年後見人による業務上横領の捜査処理について
東京地方検察庁検事 南木みお
【実務に役立つ判例】
■国家賠償請求事件の裁判例からみた警察活動をめぐる諸問題(第37回)
国賠訴訟判例研究会
【コラム】
■危機管理夜話(第31回)
元警視総監 吉野 準
■文献紹介(第150回) 『刑法への招待―総論・各論全2巻―』
評者 明治大学法科大学院教授 清水真
|
|
|
■捜査関係ファイル 8月のできごと
■捜査に役立つ! 英語
|
|
※ 「ハイテク犯罪の捜査」「海上保安事件の研究」「事例に学ぶ 交通事故事件捜査」は休載いたします。
|
|
論壇・随想編 <「捜査力」と「教養」の向上を図るための論壇、随想など> |
【論壇】
■危機管理とリスクマネジメント(第8回)
東芝機械ココム違反事件と輸出管理
上野治男
■インクのしずく(第102回)
取調べの可視化の問題点
白鴎大学法科大学院長・法学博士 土本武司
|
|
【随想】
■ 吾、勁草たり得ず(第30回)
絆を育てる共通の汗 ―野方警察署着任―
元警視庁池袋署長 黒木正一郎
■実録・事件捜査と人間模様(第34回)
嘆きあれこれ(その17)
元茨城県警察刑事部・生活安全部参事官 菊池興安
■捜研雑感 『多彩な筆順』
文書鑑定人 吉田公一
■Book Land
『となりのクレーマー』
|
|