3訂版発行から2年余りが経過いたしました。その間、暴力団等排除条項に関する表明保証責任違反等を根拠として詐欺罪の成立が認められる判例が出されるなど、暴力団等排除条項は、全国的に、かなりの浸透をみせています。
今回の改訂では、表紙のデザインを一新し、内容的には、近時、暴力団等排除活動の推進のために意義ある「暴力団等排除対策協議会」の記述の追加、ゴルフ場利用や銀行預金口座開設に関連した暴力団等排除条項における表明保証責任違反等に基づく詐欺罪の成立を認める判例の紹介、金融庁の監督指針の改正の掲載や生命保険協会・日本損害保険協会の約款規定の全面改定をふまえた内容の見直しを行いました。
これまで以上に、本書が、暴力団等の排除の一助となれば幸いです。
平成26年12月
一般財団法人反社会的勢力対策研究センター
代表理事弁護士 神 﨑 浩昭
4訂版8刷の発行にあたり、近時の判例や条例の動向を踏まえ、「スポーツクラブ・サウナ」の節に、「3 入れ墨・タトゥーについて」の解説を追加しました。
なお、「一般財団法人 反社会的勢力対策研究センター」は、令和3年6月に解散しておりますが、今後も任意団体である「反社会的勢力対策研究センター」として、暴力団排除のための啓発活動を続けてまいります。
令和5年4月
反社会的勢力対策研究センター
代表 神﨑 浩昭