警察実務は判例によって動いているといっても過言ではなく、 昇任試験問題の多くも、 確立された判例から出題されます。 憲法の学習に当たっては、 「通説・政府見解」 の理解も欠かせません。 また、 警察行政法の学習に当たっては、 テーマごとに違法性・適法性の判断のポイントをおさえた確実な理解が必要です。
そこで本書では、 SA・論文試験での出題実績があるもの、 これから出題が予想されるものを取り上げ、 重要条文ごとに判例要旨をできるだけコンパクトにまとめました。
また、 1つの重要判例が2つのテーマに関連する場合、 覚えやすいようにテーマごとに整理して登載しているほか、 特に重要な判例については、 「重要判例」 としてまとめました。 「苦手な項目がある」、 「時間がない」 などのニーズに合わせてご活用ください。
これから昇任試験に挑戦される皆様の、 難関突破の足がかりとなれば幸いです。
平成22年7月
編 者