予防業務の基礎知識が知りたいテーマごとに学べる入門書、待望の発刊!
建物の利用形態の様々な変化や、社会的に影響のある火災を踏まえた消防法令の改正などが頻繁にあり、消防における予防業務は高度化・専門化しているため、消防職員にとって難しい分野であるといわれています。
一方、消防の職場では経験を積んだ先輩職員が職場を去り、世代交代が急速に進んだ結果、若年職員の予防業務に関する実務能力の向上を図ることが、喫緊の課題となっています。
こうした背景を踏まえ、本書は、消防職員の読者、とりわけ「初めて予防業務に就く方」、「予防業務の経験が浅い方」、「予防業務に苦手意識をもっている方」などを想定して、予防業務の基礎知識を中心にできるだけ平易に説明したものです。予防業務の主要な内容をテーマごとに記述していますので、通読せずに関心のあるテーマのみを理解できるよう構成しています。
また、消防職員以外の読者にも、建築物や危険物施設における火災予防の各種規制の概要などを理解できるよう配慮しています。
本書が消防の予防業務を理解する上で、多くの読者のお役に立てれば幸いです。
平成30年6月
予防実務研究会