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全訂
警察行政法解説
[第三版補訂版]

編著/監修
田村 正博(警察大学校名誉教授) 著
体裁
A5判 上製ハードカバー  616ページ
定価
4,070 円(消費税込み)
本体価格+税
3,700 円+税
ISBN
ISBN978-4-8090-1504-5
C3032 ¥3700E
発行日
令和8年1月20日
第三版補訂版発行
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著者紹介

鳥取県米子市出身。昭和52年警察庁入庁。徳島県警察捜査二課長、京都府警察捜査二課長、内閣法制局第一部参事官補、警視庁公安総務課長、警察庁総務課企画官、秋田県警察本部長、警察庁運転免許課長、警察大学校警察政策研究センター所長、内閣参事官(内閣情報調査室国内部主幹)、警察大学校特別捜査幹部研修所長、福岡県警察本部長、早稲田大学客員教授等を経て、平成25年1月、警察大学校長を最後に退官。

現在、京都産業大学法学部教授、社会安全・警察学研究所長。警察大学校講師兼任。弁護士(虎門中央法律事務所)。『警察官のための憲法講義(改訂版)』、『重要条文解説警察法』(以上、東京法令出版)、『現場警察官権限解説[上・下](第三版)』(立花書房)など、警察権限の行使における考え方を分かりやすく解説した著書多数。


本書の特色

この一冊で警察官に必要な行政法を体系的に学べる。
一生の財産になる警察行政法の権威書。


  • 「警察行政法」の全体を理解するための考え抜かれた構成
    警察行政法上の様々な制度について、警察行政法の基本原則など、制度全体における位置づけから理解できます。
  • 警察活動に必須の行政法の基礎知識を網羅。昇任試験対策にも絶大な信頼。
    行政処分、行政強制、任意活動などの警察権限法制から、公務員の権利・義務や行政不服申立てに至るまで、警察活動における必須の知識をカバーしました。昇任試験対策も、出題者が絶大な信頼を寄せる「田村行政法」で!
  • 時代の変化に即応した法制度・施策の理解に最適。
    ストーカー規制法等の個人保護法制、防犯カメラ画像等の情報の取得と管理など、警察を取り巻く情勢の変化を踏まえた記述が充実。近時の重要判例も漏れなく登載しました。

第三版補訂版のポイント

  • 警察官職務執行法の改正(サイバー危害防止措置)にいち早く対応しました。
  • 自転車の交通反則通告制度の適用、金属盗対策法の制定、風俗営業適正化法の改正などに関する記述を追加しました。
  • 警察における情報の取得・管理やパワーハラスメントに関する判例や解説などを、今日の警察に求められる記述にアップデートしています。

第三版補訂版はしがき

本書第三版の発行以後、警察行政法の分野に関連する多くの法律が制定された。ことに、警察官職務執行法の改正は、昭和23年の同法の制定以来、実質的に初めてのものである。また、情報の収集と管理、国民代表による警察の組織統制の分野では、本書の考え方に立った実務が一層求められる状況にある。

このため、以下の3点を中心に、補訂を行った。

一つ目は、現時点では未施行のものを含め、制定法の内容を記述に反映させることである。警察官職務執行法の改正(サイバー危害防止措置)に関しては、コラムを加え、規定の概要と同法上の他の 権限との違いが分かるようにした。その他の法改正に関しては、主として注のレベルで記述を加え、本文を含めて制定法に沿った内容としている。

二つ目は、実務において重要な判例の追加を含め、今日求められる内容としたことである。情報の収集と管理に関しては、個人情報保護法への完全一元化(法の委任によらない条例による規律の廃止)や防犯カメラに関する個人情報保護委員会の見解を踏まえた記述の追加・補正を行ったほか、裁判例を踏まえて「情報管理の不適切さが招く情報収集自体への疑義」と題したコラムを追加している。また、公安委員会の管理の実質化(警察組織の在り方が問題とされた場合の対応における公安委員会の前景化)を踏まえて、「都道府県公安委員会の管理権限の行使」に関するコラムを追加している。

三つ目は、他の研究者による研究成果の位置づけに関して、自説を改めたことである。今回、初心に帰って全体を見直し、2カ所(第3章注30の7(米田雅宏氏の研究成果へのコメント)と第8章注6(河合潔氏の研究成果へのコメント))に関して、これまでの記述が適切ではないと判断し、修正するに至った。いずれも本書における理論的重要領域であり、他者の見解を虚心に受け止める必要があると考えたことによるものである。

本書が引き続き警察行政法に関心のある多くの方々に読まれることを願っている。

なお、筆者は、令和7年3月、警察庁長官から史上8人目となる警察大学校名誉教授の称号を授与された。引き続き、研究に取り組んでいきたい。

令和7年9月

田村 正博


目次

  • 第1章 序論
    • 第1節 警察行政と法
      • 1 警察の存立及び活動と法
      • 2 法治主義
    • 第2節 警察と国民との関係
      • 1 警察による国民の利益保護(保護・責任関係)
      • 2 警察による権限行使対象者の権利制限(対立関係)
      • 3 警察と市民との連携による安全確保(協働関係)
      • 4 国民による警察の統制(受託・統制関係)
    • 第3節 警察法制の変遷
      • 1 旧憲法下における警察
      • 2 戦後の警察組織改革と旧警察法の制定
      • 3 現行警察法の制定
      • 4 警察活動法制の変遷
  • 第2章 警察の責務
    • 第1節 責務規定とその意義
      • 1 警察法の責務規定
      • 2 警察の責務と活動
    • 第2節 責務の内容
      • 1 個人の生命、身体及び財産の保護
      • 2 公共の安全と秩序の維持
      • [補論 警察の犯罪捜査の意義と行政法上の規律]
    • 第3節 警察の責務と関連する他の機関との関係
      • 1 権限の分配と他の機関との連携
      • 2 法律に定めのある個別の機関との関係
  • 第3章 警察活動の基本原則
    • 第1節 警察権限法制の指導理念
      • 1 指導理念の意義
      • 2 権限行使対象者の権利・自由の尊重
      • 3 国民の安全確保
      • 4 私生活の尊重と家族間暴力事案への介入
      • 5 警察の責務とその達成
      • 6 その他
      • [補論 「警察権の限界」論とその誤り]
    • 第2節 警察権限法執行上の留意事項
      • 1 法律の規定の遵守と目的外行使の禁止
      • 2 権限行使の義務
      • 3 過剰な権限行使及び偏った権限行使の禁止
    • 第3節 法律の根拠のない活動の限界
      • 1 強制にわたることの禁止
      • 2 警察の責務の範囲
      • 3 相手方の不利益を上回る公益上の必要性
  • 第4章 警察活動の法的類型
    • 第1節 行政処分
      • 1 行政処分の意義
      • 2 意思決定と表示
      • 3 行政処分の手続
      • 4 行政機関の裁量とその統制
      • 5 行政処分の取消しと撤回
      • 6 行政処分違反者に対する措置
      • 7 許可
      • 8 命令(下命)
      • 9 その他の行政処分
    • 第2節 強制的事実行為
      • 1 行政強制の意義
      • 2 行政上の強制執行
      • 3 即時強制
      • 4 刑罰を背景にした事実行為
 [補論 行政上の義務履行確保のための手段]
  •  
    • 第3節 任意活動
      • 1 意義
      • 2 国民の権利・自由に関連する事実行為
      • 3 一般の事実行為
 [補論 行政立法、行政契約、私法的活動]
  • 第5章 警察官職務執行法
    • 第1節 警察官職務執行法総説
      • 1 意義
      • 2 特徴
    • 第2節 職務質問
      • 1 意義
      • 2 職務質問の要件
      • 3 停止・質問
      • 4 車両の停止措置(車両検問)
      • 5 所持品検査
      • 6 同行要求
      • 7 凶器捜検
    • 第3節 保護
      • 1 意義
      • 2 保護の対象
      • 3 保護の実施とその後の手続
    • 第4節 危険時の措置
      • 1 意義
      • 2 対象となる事態
      • 3 警告、避難等の措置
    • 第5節 犯罪の予防・制止
      • 1 意義
      • 2 警告
      • 3 制止
    • 第6節 立入り
      • 1 意義
      • 2 危険時の立入り
      • 3 公開の場所への立入り
    • 第7節 武器の使用
      • 1 意義
      • 2 人に危害を加えない使用
      • 3 人に危害を加える使用の許容要件
  • 第6章 主要警察権限法制
    • 第1節 警察権限法制の概要と個人保護法制
      • 1 警察権限法制の概要
      • 2 ストーカー規制法をはじめとする個人保護法制
      • 3 被害者支援法制
    • 第2節 安全確保法制
      • 1 銃砲刀剣類所持等取締法をはじめとする安全確保法制
      • 2 道路交通法
    • 第3節 その他の法制
      • 1 暴力団対策法とその他の暴力団対策法制
      • 2 犯罪対策法制
      • 3 風俗営業適正化法とその他の公共利益保護法制
      • 4 国際連携のための法制
      • 5 テロ対策法制
  • 第7章 警察における情報の取得と管理
    • 第1節 情報に関わる法的規律
      • 1 情報の重要性と法的枠組み
      • 2 情報に関して規律する法律
    • 第2節 情報の取得
      • 1 警察の情報取得における一般原則
      • 2 本人以外からの情報取得
      • 3 防犯カメラ等による情報の取得
    • 第3節 情報の保管と利用
      • 1 情報の保管における基本原則
      • 2 個人情報ファイルの事前通知とファイル簿の公表
      • 3 本人開示、訂正及び利用停止
      • 4 警察による情報の利用
      • 5 情報の提供
  • 第8章 国民・住民による警察の統制
    • 第1節 警察組織の基本と国民・住民による警察の統制
      • 1 警察組織の基本
      • 2 国民・住民による警察の統制のための諸制度
    • 第2節 公安委員会と警察法上の制度
      • 1 公安委員会による政治的中立の確保
      • 2 公安委員会による警察の管理
      • 3 公安委員会規則等の制定
      • 4 警察署協議会
    • 第3節 警察事務の地方分権と地方自治法上の制度
      • 1 警察事務の地方分権
      • 2 都道府県の機関
      • 3 住民による統制
      • 4 条例
    • 第4節 情報公開制度
      • 1 情報公開制度の意義
      • 2 行政文書の開示手続と不服申立手続
      • 3 不開示情報
  • 第9章 都道府県警察
    • 第1節 都道府県警察の組織
      • 1 都道府県公安委員会
      • 2 都道府県警察の実働組織
      • 3 都道府県警察相互の関係
    • 第2節 警察官の権限行使に関する組織法
      • 1 警察官の適正な権限行使に向けた諸制度
      • 2 管轄区域と権限行使
      • 3 管轄区域外の権限行使
    • 第3節 都道府県警察の職員
      • 1 都道府県警察の職員に係る基本的事項
      • 2 職員の採用・人事管理及び離職
      • 3 公務員としての義務と不利益処分
      • 4 公務員としての権利と都道府県警察の義務
  • 第10章 国の警察機関
    • 第1節 国の警察機関の事務と都道府県警察への関与
      • 1 国の警察機関の事務
      • 2 都道府県警察への国の関与
    • 第2節 国の警察組織と職員
      • 1 国家公安委員会
      • 2 警察庁
      • 3 国の警察職員
  • 第11章 行政救済法
    • 第1節 国家賠償制度
      • 1 意義
      • 2 公務員の不法行為による国家賠償
      • 3 営造物の設置・管理の欠陥による国家賠償
    • 第2節 行政不服申立て
      • 1 意義
      • 2 不服申立ての対象
      • 3 不服申立人と申立先
      • 4 審査請求に対する審理と裁決
    • 第3節 行政事件訴訟
      • 1 意義
      • 2 行政事件訴訟の種別
      • 3 取消訴訟
  • 事項索引

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