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4訂
はしご車運用技術
−現場が求める実践知識−

編著/監修
東京消防庁 監修
体裁
A5判  264ページ
定価
2,860 円(消費税込み)
本体価格+税
2,600 円+税
ISBN
ISBN978-4-8090-2334-7
C3053 \2600E
発行日
平成24年4月1日
4訂版発行
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本書の特長

  • はしご車の基本操作から点検整備までを解説した実務書。
  • 主要車両の諸元性能及び運用法を、図版・写真を用いて、分かりやすく説明。
  • 操作に必要な、基礎的力学、電気油圧の知識なども解説。
  • 点検設備要領は、イラスト入りでピンポイント解説。

4訂版の特長

  • 「第7章 基本操作」は新たに活動状況を表す写真を追加し、全面改訂。
  • 「第8章 活動技術」を新たに追加!写真で動作を分かりやすく説明。

はしご車運用技術の改訂にあたって

本書は、はしご車を担当する機関員、隊員及び隊長をはじめ管理者までが各年代におけるはしご車の諸元・性能、基礎知識等を習得するための実務書として、昭和58年に「はしご車運用技術」として初版され、幅広く活用されてきました。

以来、はしご車は、改良が重ねられ、コンピューター制御の導入や、油圧発生装置、車体安定装置、はしご装置等の特殊装置の大幅な改善により、安全性、操作性及び迅速性の向上が図られてきました。

また、バスケット装置においても、許容荷重の増大、乗車スペースの拡大等、活動性の向上が図られるとともに、てい体には伸縮水管、モニターノズル等を設け消火活動の幅も格段に向上するなど、はしご車は進化を遂げてきました。

本書では、これらはしご車の進化を踏まえ、新たに活動技術、基本操作要領を加えるとともに、はしご車に関係する「取扱いの原則」、「はしご車の諸元・性能」、「基礎的力学」、「特殊装置の構造」等を改正し、はしご車の運用に必要な基本知識から実践知識まで幅広く解説することで、はしご車の運用に必要な技術を習得することができる書であるといっても過言ではありません。

現在、日本で活躍しているはしご車は、安全性、機能性ともに国際的に高い水準にあり、その運用においても高い技術力が求められています。 本書が、はしご車の知識、技術を身に付けるための実務書として、これまで以上に幅広く活用され、はしご車運用技術の向上において多大な成果が上げられることを期待いたします。

平成24年3月


目次

  • 第1章 取扱いの原則
    • 1 取扱者指定の原則
    • 2 安定第一の原則
    • 3 堅ろう地盤部署の原則
    • 4 平坦地部署の原則
    • 5 アウトリガー・ジャッキ完全張り出しの原則
    • 6 確実な操作の励行
    • 7 作業範囲内操作の原則
    • 8 先端許容荷重厳守の原則
    • 9 バスケット浮遊操作の原則
    • 10 点検整備励行の原則
  • 第2章 主要車両の諸元・性能
    • 1 40m級はしご車:モリタ製
    • 2 40m級はしご車:マギルス製
    • 3 30m級はしご車(伸縮水管付):モリタ製
    • 4 30m級はしご車(伸縮水管付):マギルス製
    • 5 30m級はしご車:モリタ製
    • 6 30m級はしご車:マギルス製
    • 7 30m級はしご車(先端屈折式):モリタ製
    • 8 空中作業車:モリタ製
  • 第3章 操作に必要な基礎的力学
    • 1 三角関数
      • (1) 三角関数の定義
      • (2) 特殊な角の三角関数の値
      • (3) 正弦法則・余弦法則
    • 2 力
      • (1) 力の三要素
      • (2) 力の図示
      • (3) 力の合成及び分解
      • (4) 力のモーメント
      • (5) 力積、運動量
      • (6) 力のつり合い
      • (7) 滑車
    • 3 重心
      • (1) 重心の求め方
      • (2) はしご車のてい体重心の求め方
    • 4 安定性
      • (1) 物体のすわり
      • (2) はしご車等のすわり
      • (3) はしご車の安定性
      • (4) 空中作業車の安定性
    • 5 物体の運動
      • (1) 運動とは
      • (2) 速度
      • (3) 加速度
      • (4) 慣性
    • 6 放水反動力
      • (1) はしご車の放水反動力
      • (2) 空中作業車の放水反動力
    • 7 荷重と応力
      • (1) 荷重の種類
      • (2) はしご車の伸縮用ワイヤーロープの荷重
      • (3) 静荷重と動荷重
      • (4) 応力
  • 第4章 操作に必要な電気の知識
    • 1 電気の基礎
      • (1) 電流
      • (2) 電圧
      • (3) 抵抗
      • (4) オームの法則
      • (5) 電圧降下
      • (6) 電力及び電力量
    • 2 制御
      • (1) スイッチ及びセンサー
      • (2) 電磁弁
      • (3) リレー(継電器)
      • (4) マイコン制御
    • 3 油圧と電気制御
  • 第5章 操作に必要な油圧の知識
    • 1 油圧
      • (1) 油圧の利用
      • (2) 圧力
      • (3) 油圧の原理
      • (4) 油圧と仕事
      • (5) 油圧の長所、短所
    • 2 油圧機器
      • (1) 油圧ポンプ
      • (2) 油圧弁
      • (3) アクチュエーター
      • (4) 油圧タンク
      • (5) アキュームレーター
      • (6) 油圧配管
      • (7) 圧力計
      • (8) パッキン
      • (9) フィルター
    • 3 作動油
      • (1) 作動油に要求される一般的な性質
      • (2) 作動油の状態の簡単な見分け方
      • (3) 保守管理
      • (4) 作動油の発熱
      • (5) 作動油の温度の影響
      • (6) はしご車に使用する作動油とその維持管理
    • 4 油圧回路
      • (1) 油圧記号の書き方、解釈の基本的事項
      • (2) はしご車の油圧配管系統図
      • (3) 油圧JIS記号一覧
  • 第6章 特殊装置の構造
    • 1 概要
    • 2 油圧発生装置
      • (1) 動力伝達装置
      • (2) 油圧ポンプ装置
      • (3) 油圧タンク装置
    • 3 車体安定装置
      • (1) アウトリガー装置
      • (2) ジャッキ装置
    • 4 はしご装置
      • (1) 操作装置
      • (2) 旋回装置
      • (3) 起伏装置
      • (4) 傾斜矯正装置
      • (5) 伸縮装置
      • (6) リフター装置
      • (7) バスケット装置
      • (8) 安全装置
      • (9) 応急作動装置
  • 第7章 基本操作
    • 1 概要
    • 2 部署要領
    • 3 アウトリガー・ジャッキ設定要領
    • 4 基本操作要領
    • 5 バスケット装置取扱要領
    • 6 バスケット放水・てい上放水要領
    • 7 バスケット用救助担架活用要領
    • 8 先端支点用金具取扱要領
    • 9 はしごクレーン救出設定要領
    • 10 はしごクレーン操作設定要領
    • 11 先端支持(ブリッジ架てい)設定要領
  • 第8章 活動技術
    • 1 はしご隊の消防活動基準
      (東京消防庁「消防活動基準」抜粋)
    • 2 はしご隊活動時の合図要領
      (東京消防庁「消防活動基準」抜粋)
      • (1) 手による合図要領
      • (2) 緊急時における警笛による合図要領
  • 第9章 点検整備
    • 1 概要
    • 2 交替時点検
      • (1) エンジン始動前
      • (2) エンジン始動後
    • 3 毎月点検
    • 4 点検要領
    • 5 はしご車性能調査実施要領
      • (1) リフター付はしご車
      • (2) バスケット付はしご車

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