
本書は、はしご車の運用を担当する機関員、隊員及び隊長がはしご車の性能、特性、そして基礎知識を体系的に学ぶための実務書としてまとめたものです。昭和58年の発刊以来、各世代の消防職員に幅広く活用されてきました。
はしご車は技術革新の波の中で大きな進化を遂げ、コンピューター制御の導入やセンサー技術の刷新、電動・油圧装置の高性能化により、安全性、操作性及び迅速性が格段に向上しました。
また、バスケット装置や各種資器材の改良も行われ、より多様な活動ができるようになっています。
近年では、災害の大規模化・多様化への対応、ドローンや通信システムとの連携及びデータ活用による運用の最適化など、はしご車を取り巻く環境も大きく変化しています。
5訂版は、これらの技術的進歩と現場ニーズの変化を踏まえ、従来の内容を見直し第7章基本操作を全面改訂しました。本書は、進化したはしご車があらゆる現場で安全かつ的確に活動するための指針となることを目指しています。
現在、日本の消防力は国際的にも高い水準にあります。その中で、はしご車の運用には、より高度な判断力と技術力が求められています。
本書が、全国の消防職員の技術の研鑽の一助となり、はしご車運用技術の更なる向上と、住民の安全・安心の確保に寄与することを期待します。
令和7年12月



