
4訂版を発行するに当たり、まず私どもが目指したのは、消防という専門性が高く、分かりにくい資機材や操法を少しでも理解しやすくするため、図・イラストを多用した訓練の実態に即した手引書の提供です。また、消防を取り巻く環境は複雑・多様化し、その対応を図るため技術革新が進んでいます。これらのことを念頭に置き、定番の資機材等に限定することなく、最新の情報を組み入れることで、災害現場で活躍する消防職団員の皆様の手助けとなるテキストといたしました。
今回の改訂作業では、消防隊が現場で使用することを想定していないため消防職団員には馴染みの薄い「易操作性1号消火栓」の項目を新たに追加し、内容の一層の充実を図りました。
また、JRC蘇生ガイドライン2015の公表に伴い応急手当についても改訂作業をし、傷病者が心停止かどうかの判断に自信が持てない場合でも、直ちに胸骨圧迫をすることとなりました。さらに、JRC蘇生ガイドライン2015では「ファーストエイド」の章が設けられたため、本書では「その他の応急手当(ファーストエイド)」といたしました。
今後も、読者の皆様からご意見を賜りながら必要な改善に努め、更に良い教本となるよう努力してまいります。
平成28年7月
消防教育訓練研究会 菊地 勝也
注 4訂版7刷からJRC蘇生ガイドライン2020に対応しました。
消防の初心者にとっては、消防訓練等は専門用語が多く、なかなかその内容を理解しにくいものがあります。
現在、消防教科書をはじめとして参考書や解説書が刊行されていますが、解説書の解説が欲しいくらい難解であることから、初心者の悩みは尽きないところです。
消防の入り口のところでは、いろいろな解説書を読んではみたが、何かもう一つイメージできず、釈然としない、いわゆるストレス兆候の出る段階でもあるのです。
そこで、この本は全体像を明らかにしながら、部分的な解説を行うとともに、基本的な事柄を確実に理解することをねらいとして工夫してみました。
本書は、イラストレーションを中心にそれらの動きを解説したもので、これならば、初心者の方々にも親しみを感じながら、抵抗感なく消防訓練等に入門していただけるものと思っております。
この本を基にして、ある程度理解を深めて、次のステージへ階段を上がっていただくための入門書として活用されるよう希望するものです。
平成13年6月
消防教育訓練研究会 菊地 勝也



