
救急業務は、様々な災害や事故等によって生じた傷病者を迅速的確に医療機関へ搬送するなど、国民の生命と身体を守るものであり、昭和38年の法制化から今日まで、国民一人一人が安心と安全な生活を営む上でかかせない業務として社会に定着してきました。
近年、救急出動件数は全国的に増加傾向にあり、今後も高齢化の進展やニーズの変化等により、更なる増加が見込まれています。
このような社会背景を踏まえ、救急現場及び搬送途上における応急処置を充実させるため、救急救命士を含む救急隊員の行う応急処置の範囲が拡大されるとともに、救急活動の質を保証するため、メディカルコントロール体制の充実強化が図られてきており、これからも救急隊の益々の活躍が期待されているところです。
今後も各消防機関においては、適正な救急業務を推進するためにも、限られた予算の中で効率的に救急資器材を整備し、各救急資器材の機能・特性を熟知するとともに、適正な保守管理が求められます。
今回の改訂にあたっては、最新の救急資器材の概要及び管理方法等をまとめるとともに、できるだけ多くの画像を取り入れ、視覚的にも印象に残る教材となるよう配意し、内容の充実を図りました。
本書が消防機関をはじめ、救急救命士を含む救急隊員等を養成する教育機関においてもご活用いただき、更なる救急業務の充実の一助となれば幸甚です。
令和7年7月
救急業務研究会



