「犯罪成立要件の確かな理解」「急訴事案への的確な対応」
第一線警察官に求められる擬律判断のポイントがこの一冊で完結!
初版以来、第一線警察官の頼れる一冊として好評だった本書が、令和2年までの最新判例を加えて改訂。判例以外にも、法改正のあった罪名については全面書下ろし、補遺として登載されていた罪名についても判例を追加し詳しく解説するなど、より現代の警察官向けとなっています。
改訂版刊行後、「情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正する法律」(平成23年法律第74号)や「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(平成25年法律第86号)、「刑法等の一部を改正する法律及び薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部の執行猶予に関する法律」(平成25年法律第49号、平成25年法律第50号)など時代に即した重要な規定の刑法の一部改正がなされ、増刷にあたって補訂等してきました。
また、平成29年「刑法の一部を改正する法律」(平成29年法律第72号)では、近年における性犯罪の実情等に鑑み、強姦罪の構成要件及び法定刑を改めて強制性交等罪とするとともに、監護者わいせつ罪及び監護者性交等罪を新設するなどの処罰規定の整備を行い、あわせて、集団強姦等に関する規定及び強姦罪等を親告罪とする規定を削除するなどした改正がなされています。
これらをふまえて、今般、平成29年の改正を反映させるとともに新しい判例を追加することとして全体を見直し、第三版として刊行することとしました。
現場で活躍されるみなさまの擬律判断の一助となれば幸いです。
令和4年2月
安冨 潔