2007年 9月号<目次> |
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【今月の特集】
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「少年法等の一部を改正する法律」について |
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改正少年法は、①いわゆる触法少年の事件についての警察の調査権限の整備、②14歳未満の少年の少年院送致を可能とすること、③保護観察に付された少年が遵守事項を遵守しない場合の措置の導入、④国選付添人制度の導入等を内容とし、遅くとも本年11月中には施行されます。
本稿では、改正法の背景と成立経緯に触れた上で、警察官の職務執行に関係が深いと考えられる、「触法少年の事件についての警察の調査権限」に関する事項を中心に、その概要を紹介します。
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暴力団関係企業の実態と課題 |
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暴力団の不透明な資金獲得活動の中でも代表的なものが、暴力団による企業活動を仮装・悪用した資金獲得活動、すなわち暴力団関係企業であると言われます。
本稿では、暴力団関係企業の実態と課題を分かりやすく理解できるよう、経緯、問題点、対策の方向性を概説します。
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【好評連載中】
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民事訴訟からの視点(第4回)(全6回予定) |
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元警視庁交通捜査課の逸見和彦氏による交通警察官待望の連載。
本連載では、実況見分結果が刑事・民事を問わず、重要な判断資料となっている実情を踏まえ、
○交通事故事件における民事責任の判定の概要
に加え、
○適切な実況見分例、不適切な実況見分例の検証を通じて、交通事故事件捜査の着眼点(事案解明のポイント、事故現場における作業要領、証拠保全、関係者からの事情聴取の留意点など)
を解説しました。初学者はもちろん、ベテラン捜査官の基礎の確認にも最適です。
今月は、事例(2)として、
「適正さを欠く実況見分例」(交差角が幾分異なる信号機のない変則十字交差点内で発生した普通乗用車同士の出会い頭事故)を取り上げます。
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危機管理とリスクマネジメント(第7回) |
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著者の上野治男氏は、警察庁・外務省・内閣官房・防衛庁等において危機管理・リスクマネジメントがらみの要職を歴任し、現在は大学で教鞭を取っておられます。本連載は、組織のリーダーが危機管理の意識を涵養・習得できるような事案を選び、当時の担当者間のやりとり等も交えて書き下ろした随想です。
今月は、「ペルー日本大使公邸人質事件」を取り上げます。
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実例捜査セミナー |
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現職検事が実例に基づき、捜査上の留意点を紹介する人気コーナー。今月は、
・いわゆる名簿屋を出資法違反(高金利)の幇助犯により公判請求した事例について
を紹介します。
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「ポイント整理 実務のための刑法各論ノート」(第28回) |
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現場執行力の強化に直結する待望の連載。刑法及び関連する特別刑法の中から、警察官の実務で取り扱う頻度が高い事案について「擬律判断のポイント」をまとめました。
今月は、「偽証の罪・虚偽告訴の罪」を解説します。
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実務編 <捜査実務に役立つ事例紹介、法改正情報など> |
【捜査実務】
■「少年法等の一部を改正する法律」について
法務省刑事局付検事 川淵武彦
■暴力団関係企業の実態と課題
警察庁刑事局組織犯罪対策部企画分析課課長補佐 児嶋洋平
■民事訴訟からの視点(4)
―交通捜査官に知っておいてほしいこと―
元警視庁交通部交通捜査課 逸見和彦
■<ポイント整理>実務のための刑法各論ノート
第28回 偽証の罪・虚偽告訴の罪
慶應義塾大学大学院法務研究科・法学部教授 安冨 潔
■事例に学ぶ 交通事故事件捜査(第26回)
交通事故鑑定のあり方について
(財)日本自動車研究所 山崎俊一
■海上保安事件の研究(第29回)
呉大学社会情報学部教授・海上保安大学校名誉教授 廣瀬肇
【実例捜査セミナー】
■いわゆる名簿屋を出資法違反(高金利)の幇助犯により公判請求した事例について
前橋地方検察庁検事 神田浩行
【実務に役立つ判例】
■国家賠償請求事件の裁判例からみた警察活動をめぐる諸問題(第36回)
国賠訴訟判例研究会
【コラム】
■危機管理夜話(第30回)
元警視総監・エッセイスト 吉野準
■文献紹介(第149回)
『刑事弁護の技術と倫理 刑事弁護の心・技・体』
評者 明治大学法科大学院教授 清水真
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■捜査に役立つ! 英語
■捜査関係ファイル 7月のできごと
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※ 「ハイテク犯罪の捜査」は休載いたしました。
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論壇・随想編 <「捜査力」と「教養」の向上を図るための論壇、随想など> |
【論壇】
■危機管理とリスクマネジメント(第7回)
ペルー日本大使公邸人質事件
上野治男
■インクのしずく(第101回)
自白に溺れるな
白鴎大学法科大学院長・法学博士 土本武司
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【随想】
■ 吾、勁草たり得ず(第29回)
公務執行妨害対策私論(その二)
元警視庁池袋署長 黒木正一郎
■実録・事件捜査と人間模様(第33回)
嘆きあれこれ(その16)
元茨城県警察刑事部・生活安全部参事官 菊池興安
■捜研雑感 『筆跡と筆圧』
文書鑑定人 吉田公一
■Book Land
『疑惑』
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