*第四版では、実務の動向に合わせて、裁判例や本文を見直しました。*
拙著『警察官のための刑事訴訟法講義』の初版が刊行されてから、既に10年を経過しました。おかげ様で最近、「この本で勉強して警部試験に合格しました。」、「先輩から推薦されて購入しました。」、「分かりやすく、愛読書にしています。」等の反響を多くいただくようになり、大変ありがたく思っております。特に、一昨年の12月、警察大学校に異動し、警部任用科で講義を行うことなどにより、多くの学生と接するようになってから、拙著に対する意見だけでなく、捜査手続全般に関する様々な意見・質問等をいただくようになりました。これらは大変貴重なものばかりであり、拙著で十分言及していなかった内容も多くありました。
今回2年ぶりに第四版として大幅に改訂いたしましたが、このような学生からの意見を反映するとともに、平成28年に成立した改正刑事訴訟法の内容を取り込みつつ、さらに分かりやすい教科書となるよう、改めて見直したものであります。これにより、読者の皆様の刑事訴訟法に対する理解がさらに深まることを期待しております。
平成31年4月
警察大学校刑事教養部長兼財務捜査研修センター所長
兼警察政策研究センター付
津田 隆好