交通警察官、検察官・検察事務官必読の「黄色い本」、待望の改訂!
最新の「道路交通法」「自動車運転死傷処罰法」の改正を反映し、より実務に直結した内容に!
本書3訂『新・交通事故捜査の基礎と要点』は、原著が今から27年前の平成7年に発行されたものであり、長い歴史があります。そのことについて、原共著者代表であり、検事として各種交通事件の捜査・公判を担当され、また、法務総合研究所教官として長く交通捜査官の指導に当たられた清水勇男先生は、平成24年改訂版のはしがきで、「人に歴史があるように、本にもまた歴史がある。」と述べられました。まさにそのとおりであり、この本の内容そのものが、立法者、警察をはじめとする法執行機関、そして、被害者・御遺族に代表される主権者たる国民による交通犯罪との長い闘いの歴史を体現するものといえます。
なお、清水先生には、この本の監修者としてしばらくの間とどまってもらい、全般的な点検をお願いすることに致しました。
今回の改訂は、主として令和2年の6月から7月にかけて公布・施行された改正道路交通法・改正自動車運転死傷処罰法の内容や、自転車事故(主に共著者の日下敏夫氏が担当)をめぐる近年の状況を反映させたものであり、「交通事故犯罪事実要点記載例」についても慎重に見直しを行い、さらに充実させました。読者の皆様方が、この分野における長年にわたる大きな変化を、一連の流れとして正しく把握され、その上で、変わることのない捜査の基本や捜査官としての心意気を感じ取って交通事故捜査に生かしていただければ、清水先生の志を引き継いだ共著者の一人として、これに勝る喜びはありません。
令和4年1月
共著者代表 佐藤 隆文