給油取扱所をはじめとする危険物施設で働く皆さま向け
事故防止のための啓発冊子
新たな事例を追加し、さらに充実!
地球環境保護対策としてのカーボンニュートラル、脱炭素社会の進展等に伴い、化石燃料の消費量は減少傾向にあり、石油関連施設等も企業の合併等により統廃合されています。
消防法で規定される危険物施設としてのガソリンスタンドについても近年、施設数が減少していますが、火災や漏えいなどの事故件数は横ばいの状態が続いており、結果として、一施設数あたりの事故発生率は増加しています。
このことは、危険物施設全体の問題でもあり、施設・設備の老朽化と施設の操業を支えてきたベテラン従業員の大量退職に伴う新人従業員の増加など、働く人の世代交代が急速に進んでいることが大きな要素となっていると言えます。
このような危険物施設を取り巻く現況ではありますが、石油製品は私たちの日々の生活を支えており、また、近年温暖化などにより風水害が増加傾向にある中で、災害復旧に際して危険物施設の果たす役割は大きいものとなっています。
本書では、危険物施設で働く方々が、日々直面するであろう事象や災害に着目し、いくつかの事故事例を挙げて、事故を未然に防ぐにはどのようにすればよいか、また、事故後の対応などをわかりやすく解説しました。
わが国の危険物施設で働く方々の事故防止のお役に立てれば幸いです。
令和4年4月
危険物保安管理研究会